タイトル[全てを理想の夢の世界に導こう]

絶望を超越するもの

タイトル[全てを理想の夢の世界に導こう]

俺たち二人の男はいつものように

学校の空き部屋で構えながら話をしていた。


「ここに全てを理想の夢に導こう」


「それは良い事なのか?」


「この理想の夢に弱点はないぞ

この宇宙の全てが己が望む夢の世界に誘われて

そこで無限に暮らすことができるし死にたいと思ったら死ぬこともできる

そこでは何だってすることができる最高の世界

これが良いことではないのならば何なんだ?」


「それは良いことに俺は思うがそれは許可制にする事はできないのか?」


「それではこの世界に間違った選択をして残った人が

色んな人がいなくなってバランスの崩れた世界で不幸になってしまう

それはいけない事だ、そしてこの理想の夢に入ったのならば

幸福になる事が確定するんだから許可を取る必要はないだろ?」


「そうか?、理想の夢などヤク打って幻覚見るのと

何も変わらないと言う人も結構いると思うんだがなる」


「それは結構変わると思うがな理想の夢は周りに迷惑をかけないが

ヤクは迷惑をかけるしヤクは理想の夢と違って永続的なものじゃない

それはとてつもなく違う事だと思うんだけれどな?」


「俺もそう思う、漫画やアニメでよく否定されるけど

それそれが肯定されて行われたら現実に生きる

読者が哀れになるからだと思っているだから

今この現実でこれが行われるのならそれは良い事だ思っている」


「それなら何故………構えを解かない?」


「そうだな……………本当にこの判断はいいのか

お前を見逃して意味ここで全てを理想の夢の世界に

導くのは正しい事なのか悩んでいるんだよ」


「考えて正しいとわかっているだろう?」


「そうそうなんだが何故だか嫌なんだ」


「それはまあ俺が悪だからだろう

この行為をする為に多くを踏みにじったからだからだろう?

その恨みでこの俺を殺したいのなら戦うぞ無駄な事だがな」


「それは絶対に自分が勝つと?」


「そんな事はないだろ勝率は五分五分いや少しお前の方が高いと言ったところ

だけれどそれはこれから起こる理想の夢で叶うのに何故それを現実で求める」


「それは現実と夢は違うから?」


「現実と夢はそれは事実として違うだろうが

これから先の世界の認識は変わる

それは今だけの愚かな考えだぞそれでも実行するか?」


「俺は………………………………………………実行しない」


「そうかならそこで見て行くと良い

全てが理想の夢によって幸せになるところを」


そう言って彼は詠唱を始めた


[:[大元座上山神上天之御法度]:]


卦を書くとも、天の最も畏く神聖なる地に、天の源は天の神、天の神、天の神、…大神々の子なる大神々は不思議ならねど、をんなは不思議ならず、女王は見知らぬ人ならねば、人は見知らぬ人ならず、人は見知らぬ人ならねば、人は…なやむまじけれど、我はおのれの奉仕を終へざりしためしをいとわびしがりき。矢が低くば低きほど、そはより易く、炎のなき高天原の箱の蓋を握らむとするほど、我は隠されし天下の糸を主宰せり。人の台はなく、夏はなく、常緑の糸はこはき岩の上に高く積み重なり、我はそこに居り、全く金に覆はれたりき。かつて聞きし元来の声はきこえねど、その百倍もこはき神の声はきこえき。・・・もしあらば、女王はそれを聞かばおらず、男の玉座に一本の青草蒔き、心のなき女などあらぬ、心のなき女などあらぬ、牛などあらぬ、されど一本の青草生みいだす男がありて、心のなき女などあらずと思ひしならむ・・・人は几帳面なるけしきより放たれ、ゆめゆめいとなみを怠らず、兵にて仕へしねこまどもを尊敬も崇めもせず、平和に静かに耳傾け、世間の土地より一枚の青草も取らず、天地の女王のいとなみと異なるものを何も味ははざりき。人は開国に遅れをとり、けしきがよろしければ、糸結び、昼間に攻めず、月明かりの間に攻めねど、祝福と幸運に恵まれ、彼らに頭を下ぐることを恐れず、真の海は遠からねば、彼らに頭下げ、彼らは白くなりき。


そう彼が詠唱を行うと全ては理想の夢に閉じられた。

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