第6話 真男

 今日は大学二年になってから手に入れたお気に入りと、明日まで羽目を外して楽しむつもりだった。なのにあの女ときたらすっぽかしやがった。


 最近だいぶん調教して従順になってきていたと思ったのに、くそっ、まだまだ反抗しやがる。まあ、それを躾けるのも楽しみのひとつなんだが、今度会ったら徹底的に仕込んでやる必要がありそうだ。


 それこそ、この前の時みたいに。


「ひっひっ」


 思わず思い返して笑いがこぼれると同時にあの肢体を思わず想像してしまう……。


「ふへっへっ」


 それにしても本当に良い拾い物をした。

 見た目も上玉だし何気にスタイルも良い、未だに反抗的な目を見せるがそれも一興。


 それこそ落とすまでには時間が掛かったが、落とした後はチョロかった。彼氏にバラされたくないから、なんて理由で身を捧げるバカな女だからだ。

 どんなに反抗していて抵抗しても、最後に彼氏にバラすと言えば大人しくなる。

 それが何よりも彼氏を裏切っている事に気付いていないのかね?


 ホント俺ならそんなバカな女は願い下げだ。

 どんな理由があろうが他の男に股を開くような尻軽女なんてゴミ以下の存在だろう。だからこそ俺が責任持って遊んでやっているんだし、そんな最低最悪な女を相手してやってる俺ってマジ神だよな。

 それに、ある意味では男を簡単に裏切るクソ女に制裁しているとも言えるわけだし、周りはもっと俺を褒め称えても良いと思う。

 

 だいたい女なんて快楽にふければ皆同じなんだから、あの女だって、本当の所では悲劇のヒロインぶりつつ、私は脅されてるからと免罪符を手に入れ、背徳感と快楽に耽ってるのが関の山だろう。


 だからこそ、そんなクソな女ばかりの世の中で賢い俺は、面倒くさくて信用できない彼女なんて作ろうとも思わない。


 遊ぶならおもちゃが一番良い。

 自分の好きなように使い潰せて、思うがままに弄んで楽しむ。


 だから、俺とすればちょっと脅せば何でも言う事を聞いてくれる今のおもちゃは気に入っていると言うことだ。

 変に情を移され馴れ馴れしくしないところも良い。これからも加減を見極めて、長く遊び続けたいところである。

 なにせ高校時代のおもちゃはすぐに壊れちゃったからな、せめて大学にいる間くらいは都合の良い、玩具としてキープしておきたいところだ。


 なので今回のすっぽかしは減点だが、挽回のチャンスは与えることにしようと決めた。


 壊すには早すぎるし、まだまだ解放するには遊び足りないから。


 さてさて、こんどは何をさせようか?


 AVでやるような事は一通り仕込んだし。

 ピル飲ませてるから生でもやってる。

 最初の時は激しく抵抗して、剥き出しの殺意を向けられものだが、やっぱりあの女は彼氏の事を持ち出すと途端にしおらしく従順になる。


 どれだけ、彼氏にバレたくないんだよと思う一方で、この女の考えている事は正直理解できない。

 そこまで嫌がるのに、彼氏の事を持ち出した途端に抵抗を止める理由は想像つかない。

 

 まあ俺とすればその事実があれば良い、脅せばなんでもする玩具であれば。


 だからあとは……。

 

 そうだな、先週のようなアソビも面白いかも。

 本当、彼氏とのデート中にオモチャ仕込ませた時は傑作だったからな。

 あの後呼び出したら、珍しく泣きながら彼氏の誕生日だから勘弁してくれって頼み込んでたっけ。

 ほんとあの時は笑わせてくれたわ。

 自分で彼氏の誕生日を途中離脱して俺の所の来たくせに、懇願するのが彼氏の元に帰りたいなんて、本当に矛盾だらけで意味不明な女。

 

 だからこそ、おもちゃとしては最高に面白い。


 今度はもっと彼氏と天秤に掛けさせ、もっとあの反抗的な目を涙ぐませてみたい。

 心と体、異なる反応、それをもっと味わってみたい。


 うーん。そうなると、体にもっと俺のモノという印を刻み込むのも良いかもしれない。

 罰も兼ねてるわけだから痛みの伴うタトゥーを彫らせたり、ボディピアスなんか良いかも。


 あっでも、未だに彼氏とヤッてるらしいからタトゥーは本気で嫌がるかもなしれないな。

 何よりも彼氏に知られることを嫌がっている女のだからな……適当にオシャレと称してへそピかチクピでも開けさせるか。

 これなら彼氏君もファッションとして誤魔化されてくれるだろうし。


 それでも、もし嫌がったら……どうしようか?


「フッフッフ」


 あの女、マシロちゃんだって、誰よりも大好きな彼氏にあんな乱れまくって、喘いでる動画見られたくないだろうしなー。


 本当最近は、はじめの頃とは比較にならないくらい乱れまくってるからな。

 しかも、本人は媚薬の効果だと気づいていないという間抜けっぷり。


 いくら媚薬との相性良かったとはいえ、あの反応の良さは想定外にラッキーだった。今では、あれ使えばすぐ喘ぐようになってくれるからな。さすがは合法ギリギリのグレーゾーンの代物ってだけはある。値段が高いからしょっちゅう使えないのが難点だけどな。

 

 兎に角。こんどマシロちゃんに会うのが楽しみだぜ。まずは土日で発散できなかった分可愛がって、それからお仕置きを楽しんで……。


 まったく俺って、本当良いものゲットしたものだぜ!





――――――――――――――――――――


読んで頂きありがとうございます。

評価、コメント、誤字報告、感謝しています。


次話から少しづつグロと暴力描写が強くなります苦手な人はご注意下さい。



今後の執筆のモチベーションにも繋がりますので

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もちろん率直な評価として☆でも☆☆でも構いませんので宜しくお願いします。

 





 

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