1272 奈緒さんの【今の】眞子に対する想い

 奈緒さんがカミングアウトするかの如く吐いたセリフ。

『眞子の中には、まだクラが居るんだよ』

この言葉を、今の眞子は、一体、どういう風に受け取るのか?


***


「ホント、ごめんね、眞子。私ね、諦めが悪いからさぁ。どうしてもクラだけじゃなくて、眞子にも、一生、私を見てて欲しいの。クラと、眞子、両方に私を見てて欲しい」

「えぇっと、それって……」

「あぁ、変に勘違いしないでね。今更『愛して欲しい』って言ってる訳じゃないんだよ。眞子は、自分の思う通り、好きな様に生きれば良いの。でもね。1度愛した人の姿や、形、それに性別や性格が変わった所で、ヤッパリ、好きなのは変わらないんだよね。だから出来れば眞子にも、最後の最後まで、私の味方で有って欲しい。……そう言う意味」


あぁ、はい。

そう言う理由なら、奈緒ネェがそう思うのは当然だと思います。


実の所、私、崇秀さんの事は『超』が付く程、大好きなんですけど。

それと遜色がない位、奈緒ネェの事も『超』が付く程、大好きなんで、もぉそこには僅差もないぐらい、お2人の事が大好きです。


だから私は、なにが有っても、一生、奈緒ネェの味方ですよ。


因みにですが、仮に崇秀さんと、奈緒ネェが、なにかの拍子に揉めたとしても、贔屓目無しに、お2人を見て、良し悪しを判断する事が出来るレベルだと思います。

それぐらい私にとってお2人は特別な存在でも有り、掛け替えの無い存在でも有りますからね。


まぁ、そうは言ってもですね。

崇秀さんと、奈緒ネェが揉める事なんて、ほぼほぼ無いとは思うんですけどね。


大体にして、いつも余計な問題を起こすのは、私か、真琴ちゃんの方ですからね。


(;´д`)トホホですよ。


……っと、ダメだダメだ。

そんな風に心の中で自分の心情を語ってないで。

この奈緒ネェが伝えてくれた有り難い気持ちに、早く答えてあげないとね。


この件に関しては奈緒ネェ。

やや不安があるのかして、言葉にした後、口元をキュッと絞めるぐらい表情が強張ってるし。


だから……



「嬉しいです!!本当に心の底から嬉しいです!!」

「えっ?」

「まさか、そんな風に、まだ想って貰えてるなんて、本当の本当に嬉しいです。奈緒ネェ大好きです!!もぉ超大好きです!!」

「えっ?ホント?今の眞子って、そんな風に見られるのが一番嫌なんじゃないの?」

「えぇ?そんなの奈緒ネェなら全然嫌じゃないですよ。まぁ、奈緒ネェ以外の人に、そう言う事を言われると凹むかもしれませんが、寧ろ、奈緒ネェがそう言ってくれるなら、本当に嬉しいだけですよ」

「それ……ホントにホントなの?それが眞子の本音なの?」

「はい、勿論ですよ。今の今まで好き勝手な事バッカリした私を、まだ好きで居て貰えるだけでも有り難い話なのに。まだ奈緒ネェの中で、そんなに大きな存在として居させて貰えてるなんて、もぉ感謝の極みですよ。言う事なしです」


実際、奈緒ネェ程、素敵な女性なんて、この世には存在しませんしね。

そんな人から大切だと思って貰えるなんて、光栄以外の何物でもないですよ。


それが例え、過去の私を見ているとしても。

奈緒ネェは、それと同時に「今の私」も、ちゃんと見てくれた上での意見を発してくれてますしね。


なら、なにを拒絶する必要性があるのでしょうか?

寧ろ、拒絶する処か、その器の大きさには感謝の気持ちしか湧いてこないですよ。



「あぁ……眞子。今更こんな事を言ったら、絶対に嫌われるかと思ってたのに……」

「そんな訳ないじゃないですか。私が奈緒ネェを嫌う理由なんて、なに1つとしてないですよ」

「……良かったぁ。言って良かったぁ」


うぅ……それにしても、あれですね。

こんな奈緒ネェを見た事ないから、凄く可愛いですね。

いや、寧ろ、これは『神の領域に踏み込んだ』可愛さですね。


あの、それ……私もパクッて良いですか?


まぁどうせ、私如きじゃパクれないんですけどぉ。


なんて、そんな風にちょっと冗談でも言わないと、感激に耐え切れない私でした。



「だからですね。奈緒ネェが考えてくれた4人での未来予想図を、絶対に完成させましょうね。絶対に4人でですよ。1人も欠けちゃダメですよ」

「うん……そうだね」


まぁ、そんな感じでですね。

奈緒ネェの『小さくも大きな夢』を聞かせて貰って、また新しい目標が出来た訳ですね。


それに奈緒ネェの、今現在の私に対する気持ちもキッチリと教えて貰えたので、大満足のお泊り会です♪


凄く理解し合えた感じで、嬉しくて堪りませんね♪


***


 ……っで、ですね。

この後『眞子から貰った新品のパジャマを、そのまま着るのが勿体無い』って言い出した奈緒ネェの言葉に従って、また懲りずに、2人でお風呂に入りに行ったんですがね。


まぁその際にですね。

先程の奈緒ネェの可愛さに嫉妬した私は、此処でちょっとした悪戯を刊行する事にしました。


それがどういう行為かと申しますと……


まずは奈緒ネェには、先に風呂に入って貰い。

それと同時に、籠の中にあった奈緒ネェの下着を密かに洗濯してしまい。

その替わりに……

①『フリフリのフリルが付いた新品の上下の下着』

②『アニメなんかでよく使われる、横縞の縞々上下セット』

……と言う、やや嫌がらせにも似た下着を二択させる為に、そっと奈緒ネェの籠の中に置いておく事にしました。


俗に言う、奈緒ネェの可愛さを目の当たりにした私の嫉妬心と、そこにちょっと悪戯心を加えた『奈緒ネェにとっては謂れのない闇の罰ゲーム』ッポイ物を開催してみた訳ですね。


だって、この下着の二択なら、どちらを着用しても、少しは恥ずかしい思いをする筈ですからね。


でも、そんな私の思惑とは裏腹に、奈緒ネェは、そんな闇のゲームを意とも解さず。

風呂から上がった後も、私に感謝の言葉を述べた上で、何事もなかったかの様にワザとドギツイ方のフリフリ下着を着用するんですよね。


あっ、あれ?


……っで、そのお姿を見て、私が思った事は『このお方だけは、そう言うフリフリ系の下着も滅茶苦茶似合う』んですね。


っと言いますか、これは!!

寧ろ、可愛さがMAXにまで上がって、もうお姫様クラスの可愛いさになっただけじゃないですか!!


当然、そんな奈緒ネェに対して私は1人でギャフン!!


汎用性が違いすぎる……


……っで、そんな私の敗北感と共に、奈緒ネェにとっては謂れの無い罰ゲームは失敗に終わるのでした。

&するんじゃなかったと大後悔。


まぁ、そんな無意味な一幕がお風呂場で有りながらも。

その後は、何事もなく再び私の部屋に戻って来て、Wベットで一緒に寝る体勢を整えつつあった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


結局の所、眞子は、奈緒さんの気持ちをキッチリと受け止めましたね♪


……っと言いますのも。

奈緒さん自身、過去を引き摺ってる部分がるにせよ。

その気持ちとは対照的に、今の眞子の事もキッチリと見た上での発言なので、眞子自身も、この奈緒さんの言葉を受け入れやすかったのかもしれませんしね。


そう考えると、矢張り奈緒さんの思考は進化し続けてるみたいですし♪


さてさて、そんな事が有りながらも。

入浴後、漸く、ベットに戻って来た二人なのですが。


この後、大人しく2人とも寝てしまうのか?


それとも……


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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