1261 ガングロ談義の続き(笑)
ㇷッとした切っ掛けで、ガングロ談義に花が咲く倉津君と崇秀。
だが、それが世間で流行ってると思う倉津君は、どうにも崇秀の言う「あんなものは流行ってねぇ」っと言う言葉に納得出来ていない様子なので、恒例の質問コーナーへ(笑)
***
「んじゃ質問②。オマエの周りに居る知り合いの女子が、誰1人としてガン黒メイクをした試しが無い。さて、何故でしょう?」
「うん?そりゃあオマエ、大半が芸能人だから、そんな馬鹿なメイクをする必要が無いからじゃねぇのか?まぁ付け加えて言うなら、スッピンでも、可愛いとか、綺麗って言うカテゴリーに分類されてるなら必要ねぇからじゃねぇの」
「だよな。それで間違ってねぇな」
「だな」
「そんでオマエは、いつも通り、自分で答えを言ってる」
うん?なんのこっちゃ?
「はぁ?俺、なんか答えを言ったか?」
「丸々言ってるな」
「丸々かぁ。ふむ……って事はなにか?カテゴリーの所が味噌か?」
「そう言うこった。要約して言えばだな。可愛いや、綺麗にさえ分類されてりゃ、ワザワザ自分をブサイクに見せるメイクなんぞする必要性は皆無。何故なら、可愛いや、綺麗を追求した方が、自分にとっての人生を有利に進める事が出来るからな。それにだ。知り合いの芸能人が、誰1人としてガン黒メイクをしていないって事は=世間で流行ってねぇって証拠なんじゃねぇの?」
おぉ……確かに、そうだな。
第一、奈緒さんとか、眞子の、そう言う無惨な姿を見たくねぇもんな。
なるほど、なるほど、そりゃあ納得な意見だ。
「おぉ、確かに、そら言えた」
「だろ。あぁ、因みにだがな倉津」
「うん?なんだよ?」
「『オマエが眞子だったら、ワザワザあんなメイクをするか?』ってのが、第三の質問だったんだがな。どう思うよ」
「ないな。ない。100%ないな」
「だろうな。特にオマエは、女子に対して幻想を持っているから、そう言う解答に成ってもおかしくはない。……だがな。それだとオマエは、女性心理が解ってない証拠にも成っちまうんだよな」
「なんでぇ?」
うん?
そろそろややこしい話が来そうな雰囲気だな。
此処が引き際か?
でも、もう反射的に質問しちまったな。
俺、アホだな。
「『女性に於ける群集心理』ってカテゴリーを理解してない」
「群集心理?……あぁ、ひょっとしてあれか。みんなと同じじゃなきゃ不安になるって奴か」
「そぉそぉ、それで正解だ」
「おぉ!!ヤリィ!!」
世間じゃ、そう言う女性が多いから『もしかして!!』っと思って適当に発言してみたんだが、意外にもこれで正解だったな。
やるじゃん俺!!
「まぁ、ご存知の通り『女性って言うのは、結構な確率で、1人で生きて行く事を拒む傾向がある』って言うのが、まず、この話の味噌な部分なんだが。特に友達が多い奴ほど、その傾向は強くなる。……此処は、何故だか解るか?」
「おぅ、それは解ってるぞ。人間関係の問題だからな」
「そう言うこった。なら、此処からは、例え話に成るんだがな。仮に向井さんがガン黒メイクをして、眞子の元に遊びに来たとしたら。眞子は、その時点で『実は、これって流行っているんじゃないの?』なんて疑心暗鬼に陥る可能性が高い。……此処はどうだ?」
「まぁ、当然だろうな。眞子は、奈緒さんを敬愛してるからな」
眞子にとって、奈緒さんは世界一信用の置ける女友達であり、書面上とは言え頼りになる姉。
義兄弟とも言える関係だからな。
その奈緒さんがガン黒メイクをしていれば、眞子が、そこに興味を持っても、おかしくはない。
此処は、俺もなに1つ間違いってないと思うぞ。
「そうだな。じゃあ、その向井さんから『眞子も試しにやってみる?』って聞かれたら。その時点で眞子は、不覚にも興味が湧いてしまうかも知れないのも解るよな」
「おぉ。アイツ、そう言う所は単純だからな」
此処は、俺と一緒の性質。
ちょっと調子乗りな気質が見え隠れしてる。
「じゃあ、そうなったら最後だって言うのは、どうだ?アイツは『奈緒ネェがやってるんだから、一回ぐらいなら良いか』なんて心理に成っちまって、ダメだと解りながらも、メイクを施してしまうんじゃねぇか?」
「うむ。アイツの性格上、その可能性は高いな」
「だろ。……じゃあ最後に、これこそが女性群集心理を突いた『メディアが作り上げた流行っと言う名の虚構だ』って言ったら、どうするよ?」
「そこまで説明されると、非常に反論しがたい意見だな」
ふむふむ。
確かに、そりゃあ虚構だな、罠だな。
気付いた時には、あんなメイクをしてしまってるんじゃ、罠以外の何者でもないわな。
「だろ。……っでだ。実際、眞子も向井さんに薦められるがままにガン黒メイクをやってみて、そのまま2人で外に出てみたら。自分だけに留まらず、有名人である向井さんにすら誰にも気付かれない。そうなるとだ。さっき言った『仮面効果』が発動して面白く感じてしまう」
「……っで、嵌っちまうと」
「そう言うこった。……けどな。これだけの心理作用が働いているにも関わらず、現実的なガン黒人口は少ない。それは、なんでだと思う?」
「うん?……あぁ、あれか?さっきの『群集心理』って奴を考えりゃ。1人でやる勇気がねぇからか」
「ビンゴだ。……言うなればだ。ブスに成りたい女なんて、本当は、この世の中には存在しねぇんだよ。その上で、1人で馬鹿をやっても面白くもない。なら、こんなもん、頭のイカレタ特殊な人間でもねぇ限り、普通なら誰もやらねぇよ」
だなだな。
翌々考えてもみりゃあ。
ブスで目立っても、女にとっちゃあ、なんのメリットもねぇもんな。
遊び感覚じゃなきゃ、あんなメイクする理由なんて、なにもねぇ。
それにだ。
1人で、あれをやってたら『スゲェ馬鹿』だし。
女子ってよぉ。
そう言う1人だけのハグレ者は排除したがる傾向があって、自分から声を掛けてまで仲間に入れるなんて考えは稀だもんな。
それだけに、1人でやっても、ただ単に孤独に成っちまうだけだもんな。
なるほど。
此処までハッキリすれば、崇秀が『流行ってねぇ』って言うのも頷けなくもないな。
でも、1つだけ質問だ。
「なぁなぁ、因みによぉ。そこまで言うオマエの見解じゃあ、ガン黒ってなんだと思うよ?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
一見すれば流行っている様に見えるものであっても、それがメディアなどが作り上げた虚構であり。
意外と大して流行ってもいない物が沢山存在してたりもします。
そんでまぁ、こう言うのが将来【黒歴史】と成って恥ずかしい思いをしてしまう羽目になってしまう訳なのですが。
これが俗に言う【若気の至り】っと言う現象の正体だったりもします。
まぁまぁ、そう言いましてもね。
中には、そう言うのを冷静に理解した上で、そう言った虚構の流行り物に喰い付き。
わざわざ、その若気の至りを体感している子もいますので、これは一概に言えた話でもないんですけどね。
本編でも言いました様に『仮面効果』を楽しんでる子も、結構居ましたので(笑)
さてさて、そんな中。
倉津君は、崇秀の意見を聞いて、漸く「流行り物ではなかった」っと言う事を納得したみたいなのですが。
最後の質問として崇秀に『ガン黒をどう思う?』っと言う質問を投げかけました。
果たして、どんな回答が返って来るのか?
次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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