1262 崇秀が何をしてたかと言うと(笑)

 何故か無駄に加熱するガングロ論争。

そんな中にあって倉津君は『崇秀にとってのガン黒とは如何なるものなのか?』っと尋ねた所……(笑)


***


「そうだなぁ。まぁ、敢えて言えば、女子のストレス解消の面は否めねぇが、基本的には『綺麗になる事を破棄した女』『女お笑い芸人』若しくは『歩く黒歴史』って所じゃねぇか」

「うわぁ……予想はしてたが酷評だな。そんなに嫌いなのか?」

「あぁ、大嫌いだな。もっと言えば、見るのもオゾマシイ様な無様な存在だな」


そこまで言うか?



「なんで、そこまで嫌うんだ?」

「美意識が低いし、拘りがねぇからだよ」


そこかぁ……

まぁ崇秀は、小さい頃から美容関係に身を置いてる人間だからこそ、そう言う意見が出てもおかしくはないわな。

なんと言っても、男女問わず「綺麗にする事」を命題に於いた職業と言っても過言じゃない訳だし。


けどなぁ。



「美意識と、拘りの欠如かぁ。……まぁ、オマエの性格から言って、美意識の方は、まだ解らなくもねぇけどよぉ。流行りもんに、拘りとかを求めるのって、どうよ?」

「別に求めちゃ居ねぇよ。やりたいならやりゃあ良い。けどな、たかがTVで騒いだ位で、誰も彼もが流行りもんだと勘違いして喰い付く神経が、どうにも不思議だってだけの話だからな」

「いやいや、流行りものだからこそ、人が喰い付くんじゃねぇのか?そう言う原理が、流行りモノの根底だろ」


これ、一般論。


けど、コイツは、きっと違う見解の話をする。


これもまた、崇秀に対する世間の一般論。



「アホ。そんな原理以前に、流行りモノってのは喰い付くモノじゃなくて、自分で作るものなんじゃねぇの?それも解らずに、なんの拘りもなく、流行りモノに流されて喜んでる時点で、一般的には『モブ人間』って呼ぶんじゃねぇのか?」


おぉ、どう回答するのかと思ったら、いつもの上から目線だったか。


……とは言えこの意見、理にだけは適ってるよな。

みんな流行り物に流されて、誰もかれもが同じ様な格好をしてたんじゃ無個性も良い所だからな。

それになにより崇秀は、そうやって自分自身で流行りを生み出し続けてるからこそ、言える言葉なのかもしれない。


でもなぁ。

そう言うのって、オマエだからこそ出来るのであって、一般人からしたら理想論になっちまうんじゃねぇのか?



「確かに、そうだけどよぉ。全員が全員、流行の発信者には成れねぇだろ。それによぉ、誰も振り向かなきゃ、これは既に流行じゃねぇんじゃねぇの?」

「なんだ、それ?それはオマエ也のボケのつもりか?」

「なんでだよ?」

「あのなぁ、全員が全員、発信者に成ろうとさえすれば、それは個性って言葉に繋がるだろうに。だから、基本的には、誰かに振り向いて貰う必要性なんてねぇんだよ。けど、本当の発信者ってのは、なにをしなくても、その個性やセンスで、人を自然と振り向かせちまって流行を作る。それこそが、本当の意味での『流行』って言葉になるんじゃねぇのか、このアホタレ」

「そっかぁ。じゃあ、TVで取り上げられてるガン黒は流行りに成るんじゃねぇの?」

「アホ。現に成ってねぇだろ。それに成ってると錯覚してるだけだって、さっき教えた所だろ。なんの為に判断したんだオマエ?」


わかんねぇなぁ。


コイツの定理は難しすぎる。



「う~~~~ん」

「ったくもぉ。まだわからねぇのか?」

「解らん。オマエの話は矛盾だらけで、趣旨が見えねぇんだよ」

「矛盾だと?もし真剣にそう考えてるなら、アホが過ぎるぞオマエ」

「なんでだよ?オマエの話は矛盾だらけじゃねぇかよ」

「ハァ……あのなぁ倉津?俺はなぁ。流行だからって、なにも考えず飛び付かず、正常な判断をしろって言ってんの。良し悪しも判断せずに、メディアの言った事を鵜呑みにするなって話をしてたんだよ。それぐらい瞬時に解れボケ。最初から、ズッと、そう言ってんだからよぉ。何度も同じ事を言わすな」


コイツ……世間一般の、判断力低下を示唆していたのか。

さっきからガン黒如きで、なにをゴチャゴチャ言ってるのかと思って居たら、そんな事を考えてやがったんだな。

しかしまぁ、どうでも良い様なガン黒の話から、良くもまぁ、そんな所まで思考出来るもんだな。


ちょっと感心したぞ。


でも、このままじゃあ、なんか負けた気分に成るから、ちょっと言い返してみようかな。



「まわりくどいんだよオマエは。それならそうと、最初から、そう言えば良いじゃんかよ。面倒臭ぇ」

「ア・ホ・な・の・か・オ・マ・エ・は?最初からそう言えもなにも、最初からそうだとしか言ってねぇだろうに」


確かに言ってたな。


……って事はなにかい?

俺はガン黒の方に目が行き過ぎてただけの間抜け野郎って話かい?



「グッ……けっ、けど、まわりくどいのも現実だろ。だったら、そんな事する必要ねぇじゃん」

「それが今回の場合に至っては、それをする必要性が多大に有ったんだよ」


なにが?

なんで、そんな事をする必要性があるん?



「なにがあんだよ?」

「オマエが、余りにも暇そうにしてるから、この話の趣旨に、何所で気付くか試してたんだよ」

「がぁ……そこかよ!!」

「それをオマエって奴はよぉ。結局、最後の最後まで気付かないなんて、無様な真似をかましやがって……どういう神経してんだよ?馬鹿なのにも程が有るぞ」


そんなもん解るかぁアホンダラァ!!

瞬時に、こんな話の意図が解ったら、それは間違いなく、オマエ同様の頭のイカレタ野郎なだけだ!!


けどまぁ、あれだな。

暇潰しには付き合ってくれてたんだな。


なら、今回の件で1つ面白い事を思い付いたから、新たに問題定義してやる。


ありがたく思え。

(↑結局は構ってちゃんな俺)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


崇秀が、何故、こんな他愛もない話を続けてたのか?と申しますと。

実は、倉津君の暇潰しに付き合ってくれてたんですね。


なので、倉津君のご要望通り、意外とちゃんと持て成してくれてたりしたんですね(笑)


ムッチャ解り難かったですけど。


さてさて、そんな中。

今回の論争を経て、倉津君がまた何やら思い付いた様なのですが。


今度は、なにを言い出すつもりなんでしょうね?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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