第一章・第七十六話 Boy`s talk & Girl`s talk(性別間トーク)

1258 なんでそうなるかなぁ?

 第一章・第七十六話【『Boy`s talk & Girl`s talk(性別間トーク)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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 076『Boy`s talk & Girl`s talk(性別間トーク)』


 ―――サイド真琴。


 『オイオイ、俺と、奈緒さんの2人きりの甘い時間は、一体どこに行っちまったんだ?』


 先程までライブを行なっていた東京ドームを後にして。

地元の駅前にある崇秀の家まで行ったのは、まだ百歩譲って良しとしよう。


これは【GREED-LUMP】の連中に『本当に崇秀との用事があった』っと思い込ませる為には必要な行為だから、俺も特には文句はない。


俗に言う、順当なラインだとは思う。


そんな理由の元、タクシーで馬鹿秀の家に着いた訳なんだが。

家に入って一発目に、何故かアホ秀が、俺等全員に風呂に入る事を薦めて来る。


まぁこの辺は、ライブで掻いた汗を流させるのと、少しでも疲れをとって貰うのがコイツの意図なんだろうから、此処も特には文句はない。


それで馬鹿デカイ銭湯みたいな風呂で、軽く汗を流した後。

各々が風呂場から、崇秀の部屋に行ってみると。

奈緒さんの凱旋ライブの成功を祝って、簡単な祝賀会の準備をしてくれていた。


これに関しては、文句処かアイツにしては上出来だ。

いや……寧ろ、もっと言えば、あの馬鹿とは言え、此処は感謝すべき点だと思う。


なんせ、さっきの、あの悪戯電話の様な内容だけで、俺達3人が自宅に来るものだと素早く察知して。

たった一時間程で用意したとは思えない様な『豪華な料理を作って待っていてくれた』のだから、此処だけは感謝すべき点だ。


しかも、崇秀の料理は、奈緒飯に匹敵する絶品な味だったんだから、何所にも文句の付け様もない。


まさに完璧な持て成しだ。



……けどな。

祝賀会からの盛り上がった流れとは言え。

なんで地元にまで帰って来てる俺が、わざわざ『オマエん家』に泊まらにゃならなんのだ?


此処から実家までの距離は、チャリで10分程走りゃ着く距離だぞ。

それをワザワザ、オマエの家に泊まる理由ってのは、一体、何所に有るって言うんだよ?


俺は、奈緒さんとの2人の甘い時間を満喫出来ねぇしよぉ。

オマエだって、眞子との、どうでもいい時間が作れなくなる訳だろ。

こんな事しても、お互いなんのメリットもなくね?


……なのに何故か、崇秀の家に泊まる羽目になっちまった。


まぁ勿論、こうなったのには、れっきとした理由があってだな。

『あぁもぉ、なんか帰るの面倒臭いなぁ。眞子泊めて貰って良い?』なんて、奈緒さんがロクデモナイ事を言い出したのが、全ての元凶。


この言葉さえ発しなければ、こんな羽目には成らなかった筈なんだがな。


だってよぉ。

奈緒さんの、この言葉を聞いた眞子が妙に喜んじまって、また奈緒さんに続いて余計な事を言いやがったんだよ。


『あぁ、はい。だったら、是非、泊まっていって下さい。……あぁっと、崇秀さん、奈緒ネェと、真琴ちゃんに泊まって貰っても良いですかね?』

……ってな。


まぁそりゃあな。

奈緒さん本人が、眞子に『泊まらせてくれ』って言ってるんだから、眞子の、この言葉自体は、なにも間違っちゃいねぇんだがな。


『なんで俺まで一緒に泊まらにゃいかんのだ?』って話じゃね?

地元なんだから、俺、家に帰っても良くね?


けど、今度は崇秀野郎が、そんな俺の心中を察してか、察してないのかは謎だが。

『あぁ、別に構わねぇけど。家の中で、倉津に盛られちゃあ堪ったもんじゃないから。向井さんは、オマエの部屋に泊めろよ』なんて言い腐りやがった。


アホかつぅのな!!

そんな事をイチイチ言われなくても、誰が、他所様の家で盛るかぁ!!ボケェ!!


盛りの付いた猫じゃねぇんだぞ俺は!!

……なんて思ってたらな、今度は、再び眞子の奴が。

『勿論だよ。そんな危険人物と、私の大切な奈緒ネェを一緒に置いて置ける訳ないじゃないですか。当然、真琴ちゃんの監視は、崇秀さんにお任せますよ』

『だな。面倒だが、この場合、致しかたねぇな。委細承知した』

……だってよ。

2人して、まるで俺を獣みたいな扱いしやがんだよな。


あのなぁオマエ等、一応、此処だけはキッチリと言わせて貰いたいんだがなぁ。

幾らヤクザモドキの俺にだって言っても、人並みにモラルってもんは持ち合わせているんだぞ。


それに他所様の家以前の問題として、奈緒さんは凱旋ライブ後で非常に疲れてるんだぞ。

そんな時に、そんな猿みたいな真似を、誰がするかぁちゅうの!!


俺は、淫獣の山中や、オマエの彼氏である馬鹿秀じゃねぇんだぞ。

大切な奈緒さんの体調が崩れる様な真似する訳ねぇだろ。


マジでアホかつぅの。


なのに奈緒さんは……

『あぁ、じゃあ、お願いします。今日は、そう言う気分じゃないんで』なんて、妙にリアルな物言いをするんだよな。


これじゃあ、まるでよぉ。

俺が、奈緒さんに襲い掛かるのが大前提に成ってるじゃねぇかよ。


俺にだって、人を労う気持ちぐらいあるんだけどなぁ。


酷くねぇ?



……まぁそりゃあな。

全く、その意思が無かったと言えば嘘になるぞ。

疲れて、気だるそうにしている奈緒さんを、ちょっと強引にHしようとしてだな。

『クラ、本当に、今日は、そう言う気分じゃないから……』とか、気だるそうに言われてみたい、なんてアホな願望があったりするからな。


此処は否めない話だ。


故に、結論を言えば。

実家、若しくは奈緒さんの家ならば、奈緒さんに襲い掛かる可能性はあったって事だな。


でも、此処が他所様の家である以上、決して、そんな無粋な真似はしないぞ。


これ、ホントな。


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【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>

今回から始まりました第一章・第七十六話【『Boy`s talk & Girl`s talk(性別間トーク)】なのですが。

倉津君、早速、ブゥブゥブゥブゥ文句を言ってますね(笑)


まぁでも確かに現状を見たら、多少なりとも文句の言いたい処も解からなくもないので、今回は許してあげて下さい。


そして、この今回の第七十六話。

一見すると、奈緒グリのライブと一切関係ない様な話にも見えるかもしれませんが、ちゃんとその辺にも繋がって行きますので、良かったら楽しんで下さいです♪


ってな訳で、何処がどう繋がって行くのか?

お楽しみにぃ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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