1244 倉津真琴、推して参る!!

 奈緒さんの『眞子争奪戦参戦発言』を逆手に取り、上手く倉津君の乱入を促した眞子。 

さぁ、倉津君の東京ドーム初参戦の時がやって来たぁ!!


……ってか、大丈夫か?(笑)


***


「……って、まさかアンタ!!」

「はい。その通りですよ。奈緒ネェの凱旋ライブを一番近くでお祝いしたい奈緒ネェの元メンバーで、私の親戚でもある『魔虎兄貴』の登場です。張り切って、どうぞ!!」

「「「「「「はい?誰だよ、それ?」」」」」」


言わずとした俺だぁ!!


……ってまぁ、そうは言っても、誰も俺の事なんかシラネェか。


つってもな。

奈緒さんの昔からのコアなファンなら多少は知ってくれてるだろうし、さっき出入り口で警備の仕事を丸投げされた際に、俺の知り合いが何人も会場に入っているのも確認している。


だから一応は、誰も知らねぇなんて事はないと思うんだが……

(↑意外と打算的で気の小さい俺)


まぁまぁ、それにだな。

例え、此処に居る全員が、俺の事を誰も知らないとしても、俺にとっちゃあ、そんなものは大した問題じゃない。


会場内のブーイング如き、そよ風の様なものでしかないからな。


何故なら奈緒さんや、眞子。

それに、特に崇秀なんかは、何所でライブをやろうと、こんな観客程度のブーイングなんざ全て実力で捻じ伏せてきた。


それを、なにも言わず体現してきた。

故に、そう言った先駆者が居る以上、今更、別になんて事ない訳だぁな。


まぉ要するに『なんでも掛かって来いだ!!』な状態な訳だな。


そんな訳でだ。

俺はアンコール二曲の曲『They are these same days generally』(大体同じ毎日)の時に『67 GUILD STAR-FIRE4』を携え、軽く音を出しながら会場にライブインした。


---♪--♪♪♪-♪-♪---♪--♪--♪-♪---♪--♪♪♪--♪-♪-♪--♪-♪--♪-♪-♪--……


もぉ、後の事など知らんわ。


野と成れ山と成れだ!!


おらあぁぁ~~~っ、行ったれぇ~~~~!!


……あぁ因みにな。

アンコールの曲は。

『They are these same days generally』(大体同じ毎日)POP。

『Paid dating』(援助交際)スローバラード。

『The lump of a desire (欲望の塊)』メタル。

……っと、多種多様な曲が選曲されてる訳だな。



「ヤッパ!!キタァァアァァ~~~~!!兄貴ィィィ~~~~!!魔虎兄貴ィィィ~~~~!!」

「ヒャッホ~~~!!この時を待ってましたぁ!!我等が兄貴の登場だぁ!!こうなるんじゃねぇかとは予め予想して、このライブのチケットを取って置いて正解だったぜ!!」


おっ……

ナンダカンダ言っても、俺の音楽を聴いてくれる知り合いが、嶋田さん達以外にも会場内に居てくれたか。


奈緒さんの凱旋ライブだから、かなりの確率で来てくれてる事に期待をしていたんだが……マジでアイツ等が来てくれてやがったな。


矢張り、オマエ等の掛け声は心強いぜ、モヒ&ロンよ。


ならもぉ、マジで怖くねぇってもんだ。

他の奴等……ブーイングだろうと、なんだろうと、好きなだけ浴びせやがれつぅの。


マジで捻じ伏せてやるぜぇ!!



「「「「「「誰だよコイツ?見た事も聞いた事もない様な餓鬼じゃんか!!」」」」」」

「「「「「「オ~イ、こんな餓鬼に奈緒グリの曲を演奏出来るのかよぉ!!」」」」」」

「「「「「「ふざけんなんよ!!こんな餓鬼の演奏なんて聞きたくねぇよ!!」」」」」」

「「「「「「引っ込めガキ!!奈緒様の凱旋ライブに、出しゃばんなよぉ!!」」」」」」


うん、あのな。


確かにブーイングを浴びせても良いと言ったのは俺だがな。

そこまで親切・丁寧にブーイングを浴びせてくれなくても良いんだぞ。


ちょっとは容赦しろな、オマエ等。


けどな。

逆に言えば、今、俺に罵声を浴びせた連中は、自分自身で、ファン経験が浅い奈緒グリの俄かファンだと言ってる様なものだぞ。

寧ろ、いつも奈緒さんとのライブでスッチャかメッチャかしてきた俺の事を知らないなんて、奈緒さんファンの風上にも置けない糞みたいな連中だな。


このミーハー共がぁ!!

調子こいて、息巻いてくれてんじゃねぇぞ!!


……って、まぁ良いっか。

そんな風に四の五の言う前に、まずは餞別代りに、もっと俺の『本気の音』を喰らわしてやるとするか。


ってな訳で、軽く演奏するのも此処まで。


それを聞いてから、俺の評価を判断しやがれっての。

(↑眞子に習っただけのクセに偉そうな俺)


あぁ因みにだがな。

一応、眞子に教えて貰ったものを、そのまま弾くのも何なんで。

アイツに教えて貰った演奏に、+αのアレンジは加えて演奏させて貰ったぞ。


まぁそうは言っても、そんな大層な話じゃなく、弾き方の違いだけなんだけどな。

早い話、アイツの弾き方は、どちらかと言えば「理論派の弾き方」故に「理屈方面」に重きを置いてるから、それを『感覚派的』に逆転させた様な弾き方をしてる感じだ。


そんな訳でだ。

颯爽と花道を歩きながら。

俺はアイツとは違う、男ならではの力一杯な演奏で『They are these same days generally』(大体同じ毎日)のイントロ部分を弾き始めた。


---♪--♪♪♪-♪-♪---♪--♪--♪-♪---♪--♪♪♪--♪-♪-♪--♪-♪--♪-♪-♪--……


さぁ、どうだ、どうだ?

観客共の反応は、どんなもんだ?


此処は批判せずに、ちょっとぐらい評価してくれても良いんだぞ。


そこはマジで、全然遠慮しなくて良いからな。


遠慮すんじゃねぇぞ。

(↑小心者(笑))


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ♪<(_ _)>


この男、マジでやりやがったです……

東京ドームが満席に成っている72000人の観客を前にしても、堂々とステージインしやがったです。


呪いのベースの効果があったとは言え、これはある意味、眞子よりぶっ壊れてますね(笑)


まぁまぁ、そうは言いましても。

元々倉津君は『人前に出ても、あまり緊張しない体質』ですし。

やってしまったら、後は、マジで『野と成れ山と成れ主義』だからこそ、こういう無茶な真似が出来るのかもしれませんがね。


若しくは、ただ単に、ノリだけで生きてるアホだからかの、どちらかだと思います(笑)

(作者としては、後者の一票(笑))


まぁ、なんて風に作者である私が、こうやって倉津君の悪口を言ってますが。

実は、この気質と言うのは『非常に大事な気質』でしてね。

言い換えれば、ある程度踏ん切りさえついてしまえば『与えられたチャンスを絶対に逃さない』っと言う気質でもあるので、アホでもなんでも、チャンスを生かせる権利を持ってると言う意味にも通じてたりします。


ブッチャケ「何事であっても、やらなきゃ結果はついてきません」し。

同じ気質を持つ眞子も、こうやって上手く成功を収めてきた訳ですからね。


さてさて、そんな中。

早速、眞子に教えられた演奏だけをせず、眞子の音に自身の音を加えた演奏を始めた倉津君なのですが。


その評価は如何なるものに成るのか?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


あぁ、そう言えば『モヒちゃんロンちゃん』矢張り居ましたね(笑)

予想までして、このチケットを取るなんて、流石、熱烈な倉津君ファンの第一号達です!!

(↑意外と作者が好きなキャラクター(笑))

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