1234 とあるニュータイプとの共感をする人と、崇秀の起源

倉津君の悩みを解消すべく、様々な話題を織り交ぜて話をする眞子。

そんな中にあって「崇秀のギターの起源」なる、かなり気に成る話題が眞子の口から齎されたのだが……


***


「なになに?聞きたいの?」

「まぁなぁ。あの変態野郎の起源ってなら、誰だって知りたいってもんだろ」

「あのねぇ真琴ちゃん。気軽に人の彼氏を変態とか言わないの」

「いやいや、どう考えても、アイツは世界一の変態じゃねぇかよ」

「まぁ、そうだね。ある意味、強烈な変態さんではあるのかもね」

「オイオイ……彼女のオマエまで認めるちまうのかよ」

「そりゃあ認めたくはないけどね。これも若さ故の過ちだよ」

「オマエは、シャア=アズナブルか!!」


コイツだけは、次から次へと俺の知ってるネタを放り込んで来やがるな。


しかしまぁ、なんで今、此処でガンダムネタ?


まぁつっても、あれだな。

眞子は14年間も俺と一緒に生活してた訳だから、そう言うガンダムネタに詳しくても、特別おかしくはねぇわな。


此処も、妙に納得だ。


だったら……あのよぉ。

ガンダムネタの話が出た序に、なんなら今度の年末コミケ一緒に行かね?


オマエなら、俺がオタクって知ってるから気兼ねねぇしよ。


まぁまぁ……今は、そんな話をしてる場合じゃないから、そんな俺の欲に塗れた話は、後でジックリしよう。



「そうだね。FIRSTでは、散々モビルスーツ戦で負けて。ア・バオワ・クー内では、肉弾戦でも負けて。あまつさえ逆シャアじゃあ、とうとう口論でまでアムロに負けて、散って行った哀れな人だね」


そう言う言い方って……



「……そこは言ってやるな」

「あぁ、そう言えば、真琴ちゃんってさぁ。なんか、そう言う意味では、シャアっぽいよね」

「やっ、やかましいわ!!誰がモビルスーツ戦で負けて、肉弾戦で負けて、口論で負ける人生だ!!そこまでボコボコに負けてねぇわ!!」

「えぇ?そうかなぁ?崇秀さんに楽器を使った演奏で負けてぇ。喧嘩でもボコボコ負けてぇ。いつも口では簡単に丸め込まれてるじゃん。……どこが負けてないの?」

「うん。確かに、現実だけを見ればそうだな。……だから、もぉそれ以上は言うな。俺も傷付くからな。本気で、それ以上は、もぉ言うな」


頑張ろうなシャアさんよぉ。

FIRST→Z→逆シャアと、段々弱体化して行ったのは目に見えて明らかだが、アンタのしぶとさには共感出来る。


だから俺は、いつの日か、アンタが栄冠を勝ち取る日まで心から応援してるぞ。


つぅか、俺も含めて『シャアみたいな人、救済キャンペーン』希望!!

(↑自分で認めてしまってる俺)



「つぅか、眞子。シャアさんの話は良いとしてよぉ。崇秀の起源ってなんだよ?」

「~さん付けになってるし」


このネタを引っ張るなぁオマエ。



「うっさいわ!!今しがたニュータイプ同士共感したんじゃ!!だから~さん付けしとんじゃ!!」

「あっそ。そりゃあまた豪い人と共感しちゃったね。やっぱ似た者同士って奴なんじゃ?……」

「ほっとけ!!そうやって、シャアさんを貶すんじゃねぇよ!!つぅか!!余計な事バッカリ言ってないで、サッサと、あの馬鹿の起源を教えろ!!」

「あぁ、それ。それね。崇秀さん、大分前に一番最初に買ったギターってSGだって言ってたじゃない」

「SG?……あぁ、フランの事か?」

「そぉそぉ、そのフランの事」

「……っで、そのフランが、どうしたんだよ?フランが、アイツのギターの起源と、どう関係して来るんだよ?」


イマイチ関係性が見えないな。


いやまぁな。

あのフランは、崇秀が買った一本目のギターだって話だから、起源と言えば、起源に成るのかもしれないんだが。

そんなとっくの昔に知ってる情報を、今更起源だと言うのも変な話なんだよな。


だったら、この話になにが有るつぅんだ?



「ふふっ……実は、あのギターね。本人は気に入ったから、値札を張り変えてまで買ったとか言ってたでしょ」

「あぁ、確かに言ってたな」

「でも、真相はそうじゃなくてね。あれ、本当はあんまり欲しくなかったんだってさ」

「へっ?そりゃあ、なんでまた?」

「うん?そりゃあさぁ、hideさんのファンなら、hideさんと同じメーカーのBurnyか、Fernandesのモッキンバードが一番欲しがるってもんじゃないの?そのシグネーチャーモデルが、当時25000円じゃ見つからなくて、我慢して、あれにしたんだってさ。崇秀さんも、実は、意外とミーハーだったって話。……此処が、崇秀さんのギターの根源だったりするんだよね」


ぷっ!!


って事はなにか?

あのアホ、隣のニィちゃんのギターが格好良いからギター始めたとか言ってたけど、実はHIDEに憧れてギターを始めてたのな。


意外な話だが、当時は、まだ普通の感覚も持ってやがったんだな。


おもしれ。


……なんてな。

この話も、どうせ、眞子が、俺の気を楽にさせる為に話してくれてんだろ。


今は規格外の化物と全員に呼ばれている崇秀の馬鹿も。

ギターを始めた切欠は、何所にでも居る様なミーハーなギターキッズん過ぎなかったって事を言いたかったんだろうしな。


そんで、そこを追求して努力すれば。

世間体の話も含めて、色々見えて来るもんがあるって話がしたかったんだろ。


ホント、お節介な奴だな。


けど、此処までして貰ったら、なんか少しだけなんだが、なにかが吹っ切れた気がする。

だから、この問題については、まずはやるだけの事を我武者羅にやってから、悩んだ方が良さそうだな。


今は、そこを考え続けてもしょうがなさそうだしな。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


倉津君の正体は「赤い彗星」だった。

……っと言う話は、あまりにも当たり前過ぎて、どうでも良いとしまして(笑)


誰しもが何かを始めた時は、どんなに才能があっても初心者。

そして、努力を重ねて、実績を積んで行く事によって実力や名声などが付き。

ある程度の地位を作り上げて行く。


成功したいのであれば、この過程は絶対に外せませんからね。


……ってな訳でございまして。

結果的には、自分で頑張るしか方法はない訳ですよ(笑)


さてさて、そんな話を眞子にされた倉津君。

少しは編子出た気持ちが前向きに成ってきた訳ですが……


これで綺麗に終わらないのが当物語。


さてさて、次回は何が起こる事やら、って感じで。

次回も良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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