第一章・第七十四話 ⑤Well Come to Special-Live【Nao with GREED-LUMP②】(⑤ライブにようこそ【奈緒グリ編②】)
1227 そっか……
第一章・第七十四話【⑤Well Come to Special-Live【Nao with GREED-LUMP②(⑤ライブにようこそ【奈緒グリ編②】)】が始まるよぉ~~~♪
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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074 ⑤Well Come to Special-Live【Nao with GREED-LUMP②(⑤ライブにようこそ【奈緒グリ編②】)
『しかしまぁ、スゲェ人の数だな。これ等が全員、奈緒グリのファンだって言うのかよ?』
これが総勢72,000人(通常56,000人収容)東京ドームを満員御礼にした観客の数って言うものなのか?
会場内を一目見ただけでも威圧され、圧倒される様な人の数だな。
まさに、この光景は驚愕の一言に尽きる。
グラウンド中央に設置されたステージの周りは、勿論の事。
スタンドの内野から、外野までもが全て人で埋め尽くされており、蟻すら入る隙が無いぐらいの満員御礼。
ドームの中に入ってからと言うもの、人を掻き分けながら自分の席に着くまででも、左右の何処を見渡しても、中央に有るステージを見詰める人の群れしか見えない状態だ。
勿論俺も、奈緒グリの東京ドームでのライブチケットが、完全ソールドアウトしていた事は予めニュースでは聞いていたんだが。
まさか、これ程までに多くの人間が、奈緒さん達の音楽を求めて、此処に集まって来てるとはな……。
それを自身が目にした今でも、信じられない様な光景だ。
それに付け加えてだ。
まだライブが始まってないと言うのに、このなんとも言い様の無い異様な熱気と、期待感で、既に普通に息をするのも難しい程だ。
此処東京ドーム居る人間達全員が、奈緒グリライブの開始を、今か今かと待ち望んでいる事を肌で感じられる。
どこのスペースを見ても、お祭り騒ぎの様に盛り上がり。
まさに『奈緒グリの狂信者』と言う他、言葉が見付からない程の盛り上がりを見せている。
此処に於ける全ての人間が、既に、尋常じゃない雰囲気を醸し出している。
……全米を席巻してる奈緒グリとは言え。
日本での人気が、此処まで飛び抜けて凄いものだとは、流石に思いも拠らなかった。
そんな風に俺は、此処に来て初めて、奈緒グリの異常なまでの人気の高さを認識せざるを得なくなっていた。
けど……それと同時に、この現実は、俺が、余りにも哀れな存在だと認識せざるを得ない状態でもあった。
理由は勿論。
俺が昏睡していた、たった1年間で。
奈緒さんが気軽に話し掛ける事さえおこがましい様な、完全に『遠い存在』になっちまってるからだ。
如何に普段の奈緒さんが、こう言う事を一切気にせずに、俺に普通に接してくれているとしても、こんなものを見せ付けられたんじゃあ、俺の方が一方的に委縮してしまい。
『今の俺が、奈緒さんの彼氏で居て本当に良いのか?』っとさえ疑問に思っちまう。
寧ろ、これじゃあまるで、自分が、奈緒さんに付き纏うだけの、ただの傍迷惑なだけの存在だとしか認識できない。
自然に、そう思わざるを得ない状況だった。
畜生……なんなんだよ、これは?
俺は……今現在の自分の置かれている現状に酷く惨めさを感じ、ドンドンと落胆せざるを得ない状態にもなっていく。
どう言う風に思考をまわしても、叩きつけられた現実に打ちひしがれて、奈緒さんの凱旋ライブを素直に祝ってあげられる気分ですらなくなってしまっていた。
ただ、今1つだけ解る事が有るとすれば。
矢張り、奈緒さんと、俺とじゃ……格が違い過ぎるっと言う、眼を覆いたくなる様な酷い現実だけしかない。
もぉ、住む世界の次元が違いすぎる。
俺は……
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
今回から始まりました第一章・第七十四話【⑤Well Come to Special-Live【Nao with GREED-LUMP②(⑤ライブにようこそ【奈緒グリ編②】)】ですが、いつもより少し少なめの冒頭の場面には成ってしまいましたが、如何でしたでしょうか?
まぁ正直言って、如何も何も、この場は奈緒さんの凱旋ライブですし。
あれだけ会場外で知り合い達と交流を楽しんでいただけに、まさかこういう倉津君が凹む展開が来るとは思わなかったと思います(笑)
……ですが、これが悲しいかな現実と言うものなのです。
逆にブッチャケ言えば、この状況で何も感じず、はしゃいでたら、ただのアホだと思いますしね。
っと言いますのもね。
会場内に入るまでは、どれだけ人の出入りが多いライブだと感じていても。
ある程度の人気があるミュージシャンなら、会場外の人の多さなんてものは、それは極普通の光景でしかありませんので、特に意識する事もなく平静で居られるでしょうが。
それが会場内に成ると、話は別。
それらの人間全てが、奈緒さん達の音楽を求めている場面に直面すれば、こうやって急激に認識が変わるものなんですね。
だから、それを喰らった倉津君は、どうしても、こういう状態に陥ってしまっても仕方がないと言うものではないでしょうかね?
さてさて、そんな風に凹んでしまった倉津君なのですが。
果たして、此処から上手くメンタルを回復する事が出来るのか?
次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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