Cパート
「やはり、生徒会長の内田さんが魔法少女ですか」
フォレストは紫音の戦いの一部始終を見ていた。
そして、紫音が魔法少女であることを突き止める。
「好都合です。内田さんになら、疑われずに接近できます。あとはこちら側に引き込む手段があれば良いのですがね。普通に戦い、勝ったところで屈服するとは思えませんし……」
「そもそも、あなた一人で勝てるんですかぁ? 手伝ってあげてもぉ、良いですよぉ?」
フォレストにとって、不快な声がした。
「…………エターティア、この件は私が任されているんです。あなたは出しゃばらないでくれますか? そもそも、私は負けていません。あの日だって、あのまま戦っていれば、私が勝っていました」
「それは内田さんがぁ、魔法少女になった日のことぉ、ですよねぇ?」
「そうです。たった二日前です」
「三日会わざれば刮目して見よ、って言葉、知らないんですかぁ?」
「何が言いたいんですか?」
「三日もあれば人は変わるんですよぉ。だからぁ、明日にはあなたよりも強くなっているかもしれませんよぉ?」
「馬鹿馬鹿しいです」
「足元を掬われますよぉ? それに松谷さんもいますしぃ、もし彼女が魔法少女になったらぁ、二対一ですよぉ?」
「仮にそうなったとしても、新米の魔法少女になど負けませんよ。――――いいえ、それどころか、もしも、松谷さんも魔法少女になって、紫音さんに守るものが出来れば、それが弱点になるかもしれませんね」
フォレストは、ある計画、を思い付き、少女に似つかわない悪辣な笑みを浮かべた。」
「碌なことを考えていませんねぇ。でもぉ、気を付けてくださいぃ。そうやって見下しているとぉ、痛い目に遭ってもしれませんからねぇ。それでは私、失礼しますぅ」
エターティアは姿を消す。
「いちいち癇に障る子ですね」
フォレストはエターティアに対し、悪態をついた。
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