第4話
侍女が連れて来た子供は金髪碧眼、色白の可愛らしい女の子に見える、髪は切った方が良いな長いから美少女に見える。と思いながらユージンを見つめていた。
ユージンが話し始めた。
「このひと、おとうたまでしゅか?」
本能で父親と解ったようだ。
侍女が優しく話し掛ける。
「ユージン様、良く解りましたね、お父様ですよご挨拶なさいませ」
ちょこっと、お辞儀をしてユリアス王太子殿下に抱きついた。
「あいたかったでしゅう、おとうたま」
ユリアスはユージンを抱き上げ抱き締めて。
「俺も会いたかった、こんな幸せな日が来るとは思わなかったよ」
「今日は3人で寝ましょうね」と、シルビアが話した。
「おかあしゃま、おとうしゃま、ほんとうにいいの?」
「良いわ」「良いぞ」
「明日、城に戻ることになる大叔母上様には申し訳ないが俺も忙しい」
「仕方ないと思います」
ユリアス王太子殿下には仕事が山のようにあって早く帰って取り掛かる必要があった。
*
追い出されたダイアナ王女は自国の城で父王に愚痴っていた。
「父上追い出されました!悔しいです」泣き縋ると、レンガドール国ジョージ王が怒り始めた!
儂の可愛いダイアナ王女が追い出されたのだ宣戦布告をして国境に歩兵に鉄砲隊と騎馬隊合計5万を配置した。
脅しのつもりで配置しただけで本当に戦争するつもりは無い!戦争はお金も人も消耗して勝利したら領土が手に入るだろうが娘を嫁がせたほうが金も人も消耗しなくて済むから楽だ。
だからユリアス王太子との婚姻を成立させたいのだ。
戦争だと脅して、エメラルド国の出方を待っている。
ユリアス王太子殿下が戻り次第、返答をすると宰相が書状を届けてきた。
エメラルド国、宰相は仕方なくダイアナ王女が戻るのを赦し時間稼ぎをするため、お城の滞在を許可したのだ。
王太子殿下達は城の様子を敏感に察して、シルビアとユージンは侍女に部屋を案内させた。
執務室で宰相の話しを訊いていた。
ユリアス王太子はダイアナ王女を追い出したいと思いイライラしていた。
「はあ、何てことだジョージ王は戦争したいのか?」
「それは無いと思います武力はこちらが少し上ですし、こちらには大砲も有りますからジョージ王は負ける戦争はしない男です、今回はダイアナ王女を追い出したのが気に食わないのでは?」
「じゃあダイアナ王女は暫く城で暮らすのか?」
「まあ、そうなりますね」
「クソー、俺はお守りはしないぞ!」
「大丈夫です、お守り役ならネイビーに任せました。王太子殿下達には近寄らせません」
「ネイビーか?あいつは女嫌いだろ?」
「はい、ですがネイビーは美形ですし公爵令息ですから一緒に居るには十分喜びます、ネイビーは任務には忠実な男ですから、それなりに接してダイアナ王女も喜ぶでしょう!」
「解ったネイビーにダイアナ王女が俺達に近寄らないよう命令しとけ」
胸に手を当て、お辞儀をした。
「仰せのままに」
ダイアナ王女が遣りたい放題で、ユリアス王太子の部屋にユージンと私3人で使っていますと、ダイアナ王女に私とユージンのことは、まだ内緒にしときたいようです。
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