第3話 もう二人の先輩
「それじゃあ軽く部の説明しとくね。」
俺たちは煌雅の説明を聞いていた。
「基本的にうちの部はゲームをするならなんでもいいよ。ただし18禁のものはここではやらないでね☆」
それはありがたい。なにか決められたものをやるよりかは、そっちのほうがいいからな。
「大会とかがあるときには、やりたい人だけでいいから。まぁ簡単に言えば、楽しめばオッケー!」
(この部に入ってよかった……。)
ガラガラガラ
戸を開ける音がして後ろを向くと
「お。新入部員か。よろしく。」
「わー!新しい人たちだー!しかも二人ー!」
なにやら先輩らしき人たちが入ってきた。
「紹介するよ。こっちの眼鏡かけてる人が吉本 吉藝。こっちの明るくて小さい人が阿部 瀬奈。二人とも三年生だよ。」
(当たった。)
少し嬉しい気持ちを抑えていると
「俺は吉藝。よろしくね。ゲームのHNはだいたいヨキでやってるよ。たまにシキって使うかな。」
「私は瀬奈。ゲームのHNは普通に名前で登録してるよー。」
二人とも絡みやすくてよさそうな先輩たちだ。
「俺は周防 諒です。ゲームのHNはイニシャルにしてます。」
「私は入江 月です。ゲームのHNは名前を英語にしてます。」
「よし!全員の自己紹介が済んだところで!ゲームしようか。」
「へ?」
このまま解散になると思ってた俺は随分間抜けな声を出してしまった。
「親睦を深めるためにさ。ここはゲーム部なんだからゲームで親睦を深めましょー。」
「いいね。じゃあ人数わけどうする?奇数だぞ。」
「じゃあ私見てるー!新しい子たちの実力が知りたいし。」
「よし。それじゃあやろうか!」
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