第5話 探索者協会に来たぞ!
「到着したぞー」
車を1時間半も走らせやっと探索者協会に着いた。正直もうお昼時なので昼ごはんにしたいところだが、 登録すると貰える覚醒者カードがあると割引価格になるので先に登録に行くことにする。
「俺は登録しに行くけど2人はどうする?」
「私は武器を卸に行ってくる!」
「あたしはお兄ちゃんと一緒にいる!」
探索者協会はショッピングモールのような施設になっている。地下はダンジョン、1階は受付などが出来る窓口、2階から4階はお店、5階はトレーニングルームとなっている。
ここでは自分の作ったアイテムを協会に卸すことも出来るし、自分のお店を持ってそこで売ることもできる。
「おっけー
じゃあ先に終わった方が連絡しよう」
「わかった!じゃあまた後で!」
「ばいばーい」「後でなー」
「もう皆夏休みだからか混んでるなぁ」
「でも登録しに来てる人は少なそうだよ?
だって、みんな装備付けてたりするし」
「ほんとだな!じゃあ行くか」
「うん!」
「なぁ、美琴、、」
「何?お兄ちゃん」
「今俺たちは普通にここまで来ただけだよな?
「そだよ?」
「なんかめっちゃ視線感じるんだけど、、、
気のせいか?それとも装備つけてなくて浮いてるからなのか?」
「あー、もしかしたらあたしが一緒にいるからかも
前にダンチューブでチャンネル登録者数100万人いったって言ったじゃん」
「そういえばそんな事言ってたな!
美琴が可愛いから皆こっち見てるんだな、納得だよ」
「えへへー
っていうか、見てないの??私の動画!」
「えっ、そ、それはー、、、
見ようと思ったんだけど、俺が持ってる携帯じゃあ重すぎて見れなかったんだよっ!」
「あ、そうだった、、
お兄ちゃんまだガラケー使ってるもんね
でも登録したら携帯端末を貰えるからそれで見れるよ!」
「おー!そうなのか?!
帰ったら早速動画見るからな!」
「うん!」
「もう俺たちの番だ」
「お待たせ致しました。
本日はどのようなご要件でしょうか?」
「かなちゃん!来たよー!」
「あら、美琴ちゃん!」
かなちゃんというのは美琴が覚醒者登録をした時から担当して貰っている協会員さんだ。
URスキルを持つ人には必ず担当者が付く決まりがあるのだ。これは、URスキルの探索者を育てたり、緊急時に招集したりする必要があるためである。
かなさんは少し抜けているところはあるが、いざと言う時にはとても頼もしくなるので美琴も頼りにしている方だ。
「えへへっ、びっくりした??」
「もちろん!だってこっちに帰ってくるって言ってなかったじゃない」
「びっくりさせたくて!
それより、今日はお兄ちゃんの覚醒者登録をしに来たんです!」
「あら~、誠ちゃんも覚醒できたのね!
今ちょうど個室が空いてるからとりあえず行きましょ」
「「はい!」」
探索者協会では、覚醒者登録をする時に他の覚醒者達に情報が漏れないように防音魔法が施されている個室で登録を行うことになっている。
「誠ちゃんも美琴ちゃんの時に1度見てるからわかってると思うけど、一応説明させてもらうわね。
こちらの水晶に手を乗せて頂き、映し出された情報で覚醒者登録させて頂きます。
映し出される情報は、氏名・年齢・誕生日・職業になりますが、大丈夫でしょうか?」
「はい!」
「それではこちらに手をお願い致します。」
「はい」
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一ノ瀬 誠 20歳 2003年 7月7日生
職業:(UR)ダンジョン農夫
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「UR?!
でもこの職業はどのランクでも聞いた事ないわねぇ」
「やっぱりそうですよね!
陽菜乃とも聞いた事ない職業だねって言ってたんです!」
「そうねぇ
今調べて見たんだけど、過去に農夫って付いたり、農業系の職業を貰った人はいないみたいね」
「すごいよ!お兄ちゃん
世界初だよ!?」
「でも戦闘職の方が話題になるんじゃないか?
美琴の時は凄かったじゃないか」
「いやいや、お兄ちゃんの作った野菜凄いから!
今日持ってきてかなちゃんに見せればよかったー」
「あら~、そんなに凄い物が出来たの?」
「そうなんです! 次きた時には持ってきますね!」
「いや、今持ってるよ?」
「え?なんで?」
「それが、今日の朝収穫した時に、、、」
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「よしっ!収穫は終えたけどこれどこに置いとくかなー」
ピロン!
《初めての収穫お疲れ様デシタ
そんなアナタにスキルを1つ差し上げマス》
「え!? なんのスキルだろ??」
(ステータス)
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一ノ瀬 誠 20歳 Lv51
職業:ダンジョン農夫(UR)
体力:15000
攻撃:15000
魔力:4560
防御:2520
<スキル>
・種まき:Lv5
・収穫:Lv5
・水やり:Lv5
・テイム:Lv1
・亜空間倉庫(New):Lv1
自分が作ったアイテムや自分が所有しているアイテムを保管することが出来る。
この中は時間が止まっているので、食べ物を入れても腐らない。5kgまで保管可能。
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「おー!めっちゃちょうどいいスキルくれるな
ありがたく使わせてもらうよ!」
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「という事で、今持ってるんだ!」
「えー!!めっちゃ凄いスキルくれるじゃん」
「凄いわねぇ、じゃあ見せてくれる?」
「はい!」
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