第6話 自慢の野菜を見せます!
「ふぅ~
もう驚きすぎて疲れちゃったわ」
「この野菜が世に出たら取り合いになりますよね?!」
「そうねぇ」
「えっ、でもまだ誰も食べたことなくて、副作用があるかもしれないのに欲しい人がいるのか?」
「じゃあ、2人が良ければだけどこれから試してみる?」
「え、どうやってですか?」
「それはね、私が食べてみるのよ!」
「「えー!!」」
「大丈夫よ~
言ってなかったけど、これでも昔は探索者として活躍してたのよ?」
「えー!そうなんですか?!
じゃあ、かなちゃんと一緒にダンジョン潜れるんですか?」
「えぇ!行きましょ!」
「やったーー!!」
「うふふ、そんなに喜んでくれるとこっちも嬉しいわ」
「かなさん、すみません
こんな事させちゃって」
「大丈夫よ~
それより、貴方たちお昼ご飯は食べたの?」
「「忘れてた!!!」」
「今日陽菜乃と一緒に来てて、お互いの用事が終わったらご飯に行く予定だったんです!」
「あら~、じゃあ早く行ってあげないと!
お昼ご飯食べ終わったらダンジョンの入口前で集合しましょう」
「「はい!」」
「美琴~!誠お兄ちゃん~!
こっちだよ~」
「陽菜乃~遅くなってごめん!!」
「悪い!遅くなった」
「そんなに待ってないから大丈夫だよ!
それより何かあったの?」
「それが、」
「え!じゃあご飯食べたらすぐにダンジョン行くんだ!」
「そうなの!」
「誠お兄ちゃん!私も一緒に行っていいよねぇ??」
「もちろん!」
「「やったー!」」
「早くご飯食べて行こー!」
「かなさんお待たせしました!」
「大丈夫よ~
あら!陽菜乃ちゃんも久しぶりね!」
「はい!私も一緒に行っていいですか?」
「もちろんよ~
みんな準備は出来てるみたいだし、早速行きましょ!」
「「「はい!」」」
「誠ちゃんにはこれを渡しておくわね」
「あ!覚醒者カード!」
「やったねー、お兄ちゃん!」
「ああ!」
「じゃあ、そのカードをここにタッチするのよ」
「はい!」
「とりあえず、人が少なくなる階まてま行きましょうね!」
「と言うと、地下40階層くらいですか?」
ここにあるダンジョンは入口で覚醒者カードをタッチすると、すぐに階段を降りて地下1階層からがダンジョンとなっている。
地下1階層から100階層まであり、1~10階層は初心者向け、10~50階層が中級者向け、50階層以降は上級者向けになっている。
土日に来るのは副業として探索者をしていたり初心者の人が多く、探索者を家業としているような人は平日に来ることが多い。そのため、今日は40階層でも十分人が少ないのだ。
「到着~!
シロ、ありがと!一旦戻っていいよ!」
『ワン!』
「かなさんも結構強いですね!びっくりしました!」
「そう?嬉しいわ~
じゃあ早速試してみましょ!」
「まずはただ魔力を含んでいるだけのネギをお願いしてもいいですか?」
「もちろんよ!」
「どうですか?」
「味は美味しいし、 今のところ体調に異常もないわ
ステータスを確認した方が良さそうね
ステータス」
━━━━━━━━━━━━━━
真野 かな 32歳 Lv60
職業:斥候(SR)
体力:6524
攻撃:5480
魔力:3410(↑200)
防御:2520
<状態>
魔力を含んだネギを食べたため、魔力が200回復した。
━━━━━━━━━━━━━━
「これは魔力を回復してくれるみたいね~」
「おー!!めっちゃ有難い!!
あたしも食べたいよ~お兄ちゃん!」
「これは戦闘職の人だけじゃなくて生産職の人も欲しがるだろうね」
「副作用がないみたいで良かったー」
「もうないから美琴にら今度作った時あげるからな!」
「うん!また作る!」
「じゃあ次に行きましょう!」
「はい!次は攻撃力アップの効果が付いてるネギをお願いします!」
「なんだかこっちの方が美味しい気がするわ~
1度魔物と戦闘してみるわね」
「あ!ちょうどオークが来たよ!」
オークというのはブタのような顔で二足歩行をしていて、人の何倍もの大きさを誇る魔物である。
「行くわね!
はーっ!」
スパン!
「「「え!?」」」
「あら~
1発で倒せてしまったわ~」
「さっきまで何回も攻撃しないと倒せなかったのに1発?!」
「やばすぎるよ!お兄ちゃん!!」
「これも絶対みんな欲しがるよ~」
「他にもラディッシュとトマトがあったんだけど、確認しなくても大丈夫に思って来たよ」
「そうねぇ~
あまりここで試しすぎて、他の探索者が来て見られても困るしねぇ~
じゃあ一旦地上に戻りましょうか? 」
「そうですね、、」
「お兄ちゃん、また後で時間あったらもう1回潜る?」
「時間があったらな」
「わかった!じゃあ戻ろ!
なんだか驚き疲れたし、、」
「それは私も、、
ちょっと休憩したいかも、、、」
「このまま40階層のボスを倒して一気に地上に戻りましょ!」
「「「はい!」」」
ダンジョンには10階層ずつボスモンスターがいる。そのボスモンスターを倒し、次の階層に行くところに覚醒者カードをタッチするところがあり、そこでタッチすると自分の最終到達点が登録されるようになっている。
自分が到達した階層で10の倍数の階層のみ自由に行き来することが出来るので、途中から始めたい時や探索の帰りにはとても便利で楽なのだ。
ボス戦もかなさんが1発で倒せたのですぐに帰ってくることが出来た。
個室は防音魔法がかかっているので、そこで話すことになった。
「突然だけど、誠ちゃん。
自分のお店を持たない?」
「え!?お店ですか?」
「すごいよ、お兄ちゃん!
お店はお金もかかるし中々持てないんだよ?!」
「この野菜たちは絶対にみんな欲しがるわ
誠ちゃんはこの野菜たちを売ろうと思ってるわよね」
「はい」
「でも、貴方は多分この野菜の価値をちゃんとわかってないの
私や協会が協力するからここにお店を出してもいいし、オンラインショップでもいいわ、とりあえずやってみない?」
「うーん、」
「どうするの?誠お兄ちゃん」
「オンラインショップなら楽なんじゃない?
定員も必要ないし」
「そうだな、オンラインショップやってみたいです!」
「嬉しいわ!
さっき渡しそびれてたけど、この携帯端末に私の連絡先入ってるから詳細が決まり次第連絡するわ!」
「あ!美琴が言ってたやつこれかー!」
「じゃあ私早速準備に取り掛かるから行くわね!
出る時に電気さえ消しててくれればそれでいいから~」
「え?あ、お、お願いしまーす」
「かなちゃん行っちゃった、、、
凄いことになったね、お兄ちゃん!」
「ああ、これから忙しくなるな」
「え!?じゃあもうダンジョン来れないかもじゃん!
早く潜りに行こう!
さっき40階層まてま行けたから途中までワープできるしいいでしょー?」
「私からもお願い!」
「わかったよ、行こう!」
「「やったー!!」」
━━━━━━━━━━━━━━━
次は掲示板回の予定です
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます