第2話 返事、待ってるよ、
私は妹の急な告白に戸惑いながら、リビングへと向かった。
「あ、潮お姉ちゃん!、来るの遅いな〜、まさか、ガチ照れしてた?」
「もう!うるさい!そんなんするわけないじゃん!」
「へ〜、そうかなぁ〜、まあいいや、ね、お姉ちゃん!早く朝ごはん食べよ!」
「まだ食べてなかったんだ。妹のことだから、もう食べてると思ってた。」
「私がお姉ちゃんのことを待たずに食べるわけないじゃん!、だって、、
お姉ちゃんの事が大好きだからさ。」
妹は、私の耳元に来て、囁くようにそういった。
「もう!さっきから私のことからからかい過ぎ!!、私///そんなに言われたら//照れちゃううから///」
(そりゃさ、誰だってそんなことされたら、、照れるに決まってるじゃん///)
私は心でそう思いながら朝食を食べた。
「へぇ、お姉ちゃん、照れちゃったのぉ?妹が、チュー、してあげよっか?」
「もう!うるさい!早く食べないと学校行くの遅れるよ!」
妹は朝食中でも私をからかってきた。
「もうそんな私に好き好きいったら、本当に彼氏ができた時、好きって言えないよ」
「え?だからいったじゃん、私、ほんっとうに潮お姉ちゃんのこと、好きだよ。」
妹は真剣そうに、そして少し悲しそうにいった。
「私さ中学の頃いじめられてた時あったじゃん、その時にさ潮お姉ちゃん、私のために立ち向かってくれて、そして私にすんごく優しく接してくれて、とても嬉しかったし、その時からお姉ちゃんの事が好きになった。だから私はお姉ちゃんと同じ高校に行くために努力した。」
妹は話していくうちに、涙を数滴流した。
「ごめんね、ちょっと、涙が、出てきちゃって、うまく話せないや、、、、」
「うん、ごめんね、私も気付けなくて、」
「ううん、大丈夫、普通、女の子が女の子のことを好きになるだなんて、おかしいからさ、、」
妹は悲しみのあまり、ついには号泣してしまった。
「大丈夫だよ、日織、でも、ごめん、日織、今その質問に答えられない、私にとって今すぐに答えられるような簡単な質問じゃないからさ、」
「少しだけ、時間をくれない、必ず日織に最高の回答をしにいくからさ、、」
「うん、、、ありがと、潮お姉ちゃん、、、私、、、返事、、待ってるからね。」
私たちはそこで気分が落ち着くまで抱きあった。
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