音楽紹介「Radiohead」
好きなんです。
私は0年代に出されたアルバム「hail to the thief」の「2+2=5」という曲が好きなのですが、やはり有名なのは「OK computer」と「Kid A」の二枚でしょうか。
「Creep」なんかも有名ですね。僕はだめなんだーー、みたいな歌詞だったと思います。
彼らを一言で表すのは非常に難しいですが、その曲からは躁鬱の波のような、静と動の流れを感じます。
「OK computer」はまだバンドサウンドを保ってはいますが、一言で表すと退廃的で、最近ではnetflixの「三体」というドラマで使用されていました。
また、昔「エルゴプラクシー」というアニメのEDでも使用されており、どちらもSF作品で、まさしくディストピア的な退廃感がアルバム全体の雰囲気として存在しています。
他にも退廃的なアルバムっていうのは例えばニルヴァーナや、日本でもけっこうあるとは思いますが、発表時期を考えるとかなり早いです。使ってるコードもマイナー主体だし、ギターの楽譜は意味がわかりません。
「kid A」はその次に発表されたアルバムです。
ロックの体裁を保っていた「OK computer」とは打って変わり、そのサウンドはかなり変化し、エレクトロやアンビエントを多用したものになっています。
しかし、その退廃感だけは変わっていないのです。ループされるサウンドと、ランダムなフレーズが入り混じり、聞くものの心に不安と安心を交互に運んできます。
彼らの音楽で面白いのは、やはり曲中のリズムでしょうか。
一曲の中でもリズムが大きく変化しますし、初めて聴いた時は気持ち悪いなと思っても、次に聴く時には馴染んでいるのです。
話は変わりますが、私は他の人より不安になることが多いです。
書類を書けば、誤字はないかだの提出先に迷惑がかからないかだの受け取った人がこれを読んで不審に思うんじゃないかだの。
料理を作れば、肉は生焼けじゃないかだの油は多くないかだの味は濃くないかだの。
外に出れば、人の視線が気になるだの服は乱れてないかだの怪しい不審人物はいないかだの。
昔は、音楽だけが私と外界との交流を断つことができました。
そういう方、いると思います。
頭では大丈夫、と思っていても、今まで他人に傷つけられた経験、他人の言葉などから勝手に脳が予測してしまうのです。自分を傷つける者がいないか。
一番の問題は、寝る時です。
誰か明日死んでしまうのではないか、自分の書いた物は誰にも読まれないのではないか、どこかで誰かが悪口を言っているんじゃないか、想像して、やがて眠れなくなります。
幸運だったことは、変な宗教や幸せになれるという名目で売られている怪しいブレスレットなどに、一切の興味がなかったことくらいです。
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