第11話
狭い教室で辺り構わず暴れていた光太郎の背後に、黒い物体が迫っていた。
屈んでいた藍川が危ない! と、思って目を閉じた。
その時、藍川の手が仄かに光った。
光太郎の身体も同時に、仄かに光りだした。
「あれ? 手があったかい? なんで??」
藍川は不思議がって目を開けると、光太郎は、それでも気がつくことなく。黒い物体をなぎ倒していく。背後にいた黒い物体が、光太郎目掛けて派手な頭突きをした。だが、ぶち当たった光太郎はびくともしない。
それどころか、光太郎の身体に黄金色の翼が生えた。
「うおおおおーっ! とどめだ!」
光太郎が背後の黒い物体を炎の拳で燃やすと、それで最後だった。
黒い物体は全て燃えカスになり、教室は静けさを徐々に取り戻していった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます