第5話

 同じ顔の人間にあったら消えてしまう。そう両親から聞かさえてもう半年になる。整形でもすればいいかのしらって思ったこともあるけど、いくら、こっち顔を変えても、私が私のそっくりさんを見ちゃえば、同じことなんだと思って、止めることにした。で、この半年の間、K市を出ることなく過ごしている。いつものようにギターの練習をして、ボイストレーニングをして、、、いつか、ボサノヴァの歌手になるって夢を叶えるために、、でも、、お父さんもお母さんも、覆面歌手とか、YouTubeでの配信とか言っているけど、、そんなに簡単にいくものなのかしらって思うこともある。その前に消えちゃったりして、、そんな不安が鈴を包み込んでいく。今日もそんな不安を抱えながら1日が始まる。


1.


「幸代、ごめん、ごめん。待った?」

「あぁ、恵美、私も今、着いたところよ。」

「あぁ、それなら良かった。もう、始まっちゃっているかな?エコールノルマル音楽院の選考会?」

「弦楽器部門は、これからじゃない?」

「なら、良かった。。まぁ、うちの子たちは、予選で落ちちゃったけど、、幸代のところは?」

「私のところも全員予選落ち、、」

「去年は、大島君だっけ?優勝したのにね。今年、留学するんでしょ、大島君。」

「うん、そうみたい、、今年もね、出れば、優勝間違いなしの子がいるんだけど、、大島君より、ギター上手だし。。」

「え?大島君より上手、、何で、その子、出ないの?」

「・・・それが、、分かんないのよ。その子、小学校の頃からうちでバイオリン習っていて、親御さんになん度もコンクールでないかって勧めたんだけど、全く乗り気じゃあなくて、、今、その子、クラシックギター習ってて、この選考会も勧めてみたんだけど、、ね。。」

「ギターは、趣味ってこと?」

「・・・うーん。。本人は、小学校の頃から、将来の夢は、ボサノヴァ歌手らしいんだけど。。」

「・・・変なの。。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「さ、やっぱ、会場は、親御さんのみよ、、ね。。」

「まぁ、選考会だしね、、残りは、私たちみたいな、、音楽関係者ってとこね。。」

「あ、クラシックギター部門、始まるみたいよ!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(・・・あれ?あの子、鈴ちゃん?いや、、鈴ちゃんの音色と、、ちょっとだけ、、違う、、テクニックは同じぐらいだけど、、何かが違う。。でも、、顔は、、、鈴ちゃんそっくり。。誰なの?)

「ねぇ、、恵美、、今、演奏している子、、ちょっと、私、事務局、行ってくる。」

「え!どうしたのよ?幸代。。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ねぇ、幸代、、さっきから、ずっと、黙り込んで、、、どうしちゃったのよ?」

「・・・・え!あ、あぁ、ごめん。。ほら、さっき、演奏していた、エントリーナンバー22番の子、、」

「あぁ、、惜しかったわよね、あの子。ギター、上手だったけど、、何だろう、、そう、、テクニックに頼り過ぎている感じ、、」

「あ、うん、、でね、あの子、さっき、言っていた、出れば優勝間違いなしの子に、、そっくりだったのよ。」

「そっくりって?」

「顔や背格好が、、」

「双子ってこと?」

「・・・その子からもご両親からも、そんな話は聞いたことがないんだけど。。事務局の人に聞いてみたんだけど、個人情報だからって、何も教えてもらえなかったけど。。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・はい、今日のレッスンは、ここまで。。」

「幸代先生、ありがとうございました。」

「ねぇ、鈴ちゃん、、今度のお休みの日、ランチにでも行かない?」

「え?」

「先生、鈴ちゃんと、お話したいな、って思って。。」

「あ、はい。。いつです?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(カラーン)

「いらっしゃいませ。」

「あ、鈴ちゃん、こっち、こっち。」

「幸代先生、すみません。お待たせしちゃって。」

「私も今着いたとこよ。ね、何、食べる。」

「私、こんな高級そうなレストラン、初めてで、、先生に、お任せします。」

「じゃあ、Aランチのセットにしましょうね。ここ、この辺りじゃあ、有名なイタリアンレストランなのよ!今日は、私が鈴ちゃんを誘ったから、私にごちそうさせて、ね。」

「え!いいんですか?すみません。。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ほんと、美味しかったです。」

「鈴ちゃんに喜んでもらって、良かったわ!ねぇ、食後の飲み物は何にする?」

「じゃあ、、ミルクテーを、、ホットで。。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・ねぇ、鈴ちゃん、、」

「・・・はい。。」

「先生、一度、ちゃんと聞こうと思っていたんだけど。。鈴ちゃん、どうして、コンクールでないの?この前のエコールノルマル音楽院の選考会のときだって、、鈴ちゃんなら、優勝間違いなしだって思っていたのに。。お父さん、お母さんも、鈴ちゃんをコンクールに出そうとしない、、なぜ?」

「・・・・・・・・・・」

「まぁ、大島君と違って、鈴ちゃんの希望は、クラシック音楽ではないってことは、先生も分かってるけど、、でも、鈴ちゃんの夢が歌手になることなら、コンクールには出なくても、もっと、外の世界に出て、いろんな人に会って、いろんな経験をすることも大事なんじゃないかって思ってて、、今の鈴ちゃんを見てると、何か、自分の殻の中に閉じこもっているような気がして。。」

「・・・・・・・・・・」

「・・・あ、あのね、実は、先生、この前、エコールノルマル音楽院の選考会のとき、鈴ちゃんそっくりの子が、クラシックギター部門に出ているのを見ちゃった。そのことと鈴ちゃんがK市から出ないことって、関係あるのかしら?」

「え!わ、私とそっくりの、、、あ、あの、、私、帰ります。。ごめんなさい。。ご馳走様でした。。」

「え!あの、鈴ちゃん、ちょっと、、」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(やっぱり、いたんだ。。私のそっくりさん、、で、ギターやっているんだ。。その子も。。どうしよう、、会っちゃったら。。私、消えちゃう。。)


2.


10月、K高と慶明志木の初めての交流戦。交流戦に、鈴も来ている。K高の同級生で友人の白戸真紀に誘われたからだ。鈴は野球に全く興味はないが、真紀が無理やり鈴を誘った。


「健司!かっ飛ばせ!やった!ホームランだ!」

「・・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「鈴、ごめんって。謝るからさ、機嫌直してよ。。野球の試合って言ってなかったのは、悪かったよ。鈴、野球、嫌いなんだよね。私も実は野球、あんまりよく知らないから、、1人じゃ、ねぇ、、でさ、一緒に来てもらったんだ。ごめんね。。」

 真紀が真顔で謝った。真紀は、K高ではじめてできた友達だから、その真紀の頼みを無碍にはできず、鈴は、K市営球場までやってきた。

「・・・別に、野球が嫌いじゃあなくて、、あんまり、人が多いところが苦手なの。。」

 鈴は、周囲を探るように眺めながら答えた。

「駅前のマックで、何か奢るからさ。機嫌、直してよ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ねぇ、、鈴。。チーズバーガーのセットでいい?」

「何でもいいよ。。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・ねぇ、鈴、食べるときぐらい、そのマスク、、取りなさいよ。」

 真紀が鈴に注意した。

「あ、あぁ、そう、、よね。。」

 鈴は真紀の言葉に従い、マスクを外した。

(え?)

(何だったんだろ?今の不思議な感じ。。何か、、そう、、家で鏡を見たときの、、感じ。。外、、なのに??)


////////////////////


山田美音は、慶明志木高の同級生で友人の大下桜に誘われて、K市市民球場に来ている。美音も桜も野球に全く興味はないが、慶明志木校長の応援団強化の方針のもと、K高との練習試合に駆り出された形だ。

「ねぇ、桜、何で、軽音楽部の私たちまで、野球の、、しかも、練習試合なんでしょ、これ。何で、応援に駆り出されなきゃいけないの?」

「美音、、怒らない、怒らない。。2、3時間の辛抱なんだから。。慶明志木の野球部監督、、清水監督、、前監督の古賀さんに頭上がんないんだって。。兄貴が言っていた。。夏の甲子園埼玉代表高慶明志木との練習試合を、って、K高野球部監督の古賀さんに頼まれたら、嫌とは言えないみたいよ。で、うちの吹奏楽部、、部員、少ないし、、校長先生、夏の甲子園の1回戦負けは、野球の前に応援で負けていたって、、来年に向けて、応援団強化、、で、楽器繋がりでうちに話が来た。まぁ、うちの顧問、立場、弱いから、慶明志木の中で。。」

「もう、、ほんと、腹立つわ。やっぱ、日本になんか帰ってこなきゃ良かった。」

「ほら、そんな怒んないで、私たちにできることと言ったら、このボンボンで、かっ飛ばせーって声出すことぐらいなんだから。。」

「声、枯れちゃうじゃない。。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あーあ、疲れた、疲れた。美音、帰りに、どっか寄ってく?」

 桜が美音を誘った。

「え、いいよ。。疲れたから、帰る。じゃあね、桜。また、来週ね。」

 美音は、くたびれた表情で答えた。

「はーい、またね。」

「えーと、、武蔵野線よね。。えーと、マックの横の道を通り抜ければ、っと。。」

(え?)

(何だったんだろ?今の不思議な感じ。。何か、、そう、、家で鏡を見たときの、、感じ。。外、、なのに??)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 田中光輝は、U市駅前のモスで、山田美音を待っている。光輝は、部の試合を終え、一足先に、2人が住むU市駅に到着している。光輝と美音は、U市本崎区に住んでいる。2人の家は、隣同士だ。2人の両親が28年振りに日本に帰国した際、両親の親が住んでいる家に戻ることにした。U市本崎地区は、戦後の高度成長に合わせる形で、それまでの農地から住宅地に変わった。U市本崎地区で広大な農地を保有していた。田中家と山田家は、そのU市本崎区に家を構えている。

「光輝、待った?」

「いや、今来たところさ。」

「じゃあ、よかった。ちょっと、買ってくるね。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・今日さ、試合の帰り道、、K駅辺りで、、何か、変な感じだったんだよね。。一瞬だけど、、鏡を見たような感じがして。。。」

 美音が呟いた。

「ぐはは。。美音、今日の応援、相当嫌がっていたからな、、腹立て過ぎて、どっかの店の窓に映った自分の顔にビックリしたんじゃないのか?あまりの鬼の形相で。。」

 光輝が腹を抱えて笑いながら言った。

「止めてよ!光輝。。人を夜叉みたいに。。まぁ、夜叉にもなっていたのかも、ね。。」

 美音は、手鏡で自分の顔を見つめながら、答えた。


3.


 正人がいつものように、K高から早坂スポーツセンターに向けて歩いている。随分と前を歩く少女、、大きな荷物を持っている。小柄な少女の姿は、そう、荷物に持たれているようだ。少女は、K市音楽スクールに入っていく。正人も少女の姿に惹かれるように、K市音楽スクールに入っていく。


「あら、正人君じゃない?」

「え、あぁ。。幸代先生、、、ご無沙汰してます。。」

正人が恥ずかしそうに答えた。

「大きくなったわね。。まぁ、、男の子はこの年頃で大きくなるわよね。。正人君がここに来るのは、、そう、、4年振り、、かな。」

「え、あぁ、最後に来たのは、小学6年のときだから、、そう、、4年振りです。」

「野球、頑張ってるの?」

「え、あぁ、、まぁ。。」

 正人が小さい声で答えた。

「正人君、筋、良かったんだけどな、バイオリン。。でも、まぁ、、男の子はね、大抵、中学生ぐらいになると、スポーツの方に行っちゃうから、、仕方がないわよね、、で、今日は、どうしたの?」

「あ、いや、今、ギター抱えて、ここに入った娘、鈴ちゃんに似ていたから。。」

「え、、あぁ、鈴ちゃん。。え、正人君、最近、鈴ちゃんに会ってないの?」

「えぇ、、もう暫く会っていません。」

「前は、いつも一緒にここに来ていたのにね。お隣さん、なんでしょ。。まぁ、中高生の男の子と女の子は関心事も変わるからね、、仕方ないか。。鈴ちゃん、頑張っているわよ。ギターもボイストレーニングも、、鈴ちゃんは、自分の夢に向かって、頑張っている。ただね、せっかくだから、コンテスト受けろ、って散々言っても、それだけは、頑として、断る。。出たら、大抵の大会で優勝、間違いなしなんだけど、ね。。」

「鈴ちゃん、そんなに頑張っているんですか。」

「えぇ、、ここだけの話だけど、、ちょっと怖いぐらい、、何かに取り憑かれたみたいに。。今度、鈴ちゃんに会うことがあったら、少し、肩の力を抜くように言っといてね。幼馴染、なんでしょ、あんたたち。私がいくらいっても、鈴ちゃん、聞き入れてくれないから。。」

「・・・そんな、俺が言ったって、、無理ですよ。。」

「・・・まぁ、そうなんでしょうけど、、ね。。先生、実は、ちょっと心配してるんだ。。そう言えば、この前ね、鈴ちゃんにそっくりの子がギターのコンテストに出ていたのよ。。鈴ちゃんに双子でもいるのかなって、聞こうと思ったら、鈴ちゃん、何か、顔色が悪くなっちゃって。。先生、悪いことでも聞いちゃったのかな、って。。」

 幸代は、声を潜めて言った。

「鈴のそっくりさん、、、やっぱり、、いたんだ。。」

 正人は、真剣な表情で言った。

「え?」

「あ、な、何でもありません。あの、し、失礼します。。」

 正人は慌てて外に飛び出した。

「ちょっと、正人君。。」


4.


 鈴が美術部の部活に出ている。ギターとボイストレーニングをしながら、週1回の美術部部活には参加している。絵で表現することも、将来の夢を実現するために必要なことだと鈴は思っている。要は感性の高さ、なんだろうから、、鈴はそう思って、美術部の活動にも力を入れている。


「さあ、じゃあ、皆、秋のコンクールに向けて、各自、テーマを決めて、な。質問があれば、いつでも聴いてくれ。」

 美術部顧問の内藤先生が部員に言った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(さらさらさら)

「山田さんは、、ほう、、果物ね、、いいね、、頑張ってね。。」

「あ、はい。ありがとうございます。頑張ります!」

 鈴は、大きな声で答えた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 K高の廊下で、1人の少年が佇んでいた。

(あ、来た!)

「あの、山田さん。。」

 少年がおずおずと鈴に話し掛けた。

「え?あぁ、児島君、、なに?」

 鈴が少しびっくりして答えた。児島悟が鈴に話し掛けたのは、これが初めてのことだった。悟は無口な、そう、、目立たない少年だった。

「あのさ、この前、内藤先生が言っていた、秋のコンクールなんだけど、さ、僕、山田さんの肖像画を描きたいんだ。。モデルになってくれないか?」

 悟が視線を逸らせて言った。

「え!あぁ、あの、、、ごめんね。。私、そういうの、、駄目、、なんだ。」

 鈴が慌てて答えた。

「・・駄目って?」

「・・・駄目なもんは駄目なの!ほんと、ごめんね、、じゃあ、ね。。」

 鈴は、足早に、その場から離れた。まるで、そこにいると、もう一人の同じ顔の人間に会ってしまうかのように。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「児島、これ、、これでいいんだろ。撮ったぜ!山田の写真。俺、写真部でも1番の腕前だから、な。よく撮れてんだろ。」

「・・・ああ、サンキュー。助かるよ。。これ、5千円で、良かったんだよな。」

「ああ、しかし、お前が、な、山田を、な。。」

「・・・前田君、誤解しないでくれよ。僕は山田さんが好きとか、そういうんじゃ、ないから。。ただ、僕が描きたい絵のモデルのイメージに、イメージにピッタリなんだ、山田さんが。。」

 悟が視線を逸らせて答えた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「児島君、あの絵、私でしょ。。困るわ。出展、取り下げて。」

 鈴は、語気を荒げて言った。

「・・・嫌だよ。。俺、この展覧会で金賞、狙ってるんだから。。」

 悟は、静かに答えた。

「だからって、私の似顔絵、、本当に、困っちゃうの。」

「・・・山田さんの、ってわけじゃあないから。。俺の想像の世界の女性だから。。」

「そんな屁理屈、通るわけ、ないでしょ!」


////////////////////


「・・美音、お待たせ。」

「私も今着いたとこよ。どう、部活と倶楽部の掛け持ちは?」

「もう、慣れたよ。。」

「そう。。ねぇ、忙しいところ、申し訳ないんだけど、来月、うちの軽音楽部の演奏会があるんだ。。光輝、聞きに来てくれない?」

「どこで?」

「U市公会堂、12月10日16時からよ。」

「OK。駆け付けるよ。チケットは?高いの?」

「高校生の部活の演奏会よ。チケット、売れるわけ、ないじゃん。こっちで用意しとくよ。待っているね。」

「了解。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(美音の演奏会まで、まだ、時間があるな、、、どっかで時間、潰さないと。。あれ?高校生油絵コンクール、、まぁ、覗いてくか。。)

(ふーん。。結構、上手なもんだな、、皆。。え!これ!美音?誰が描いたんだ?K高児島悟、、)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「光輝、待った!」

「いや、そうでもない。」

「良かった!ありがとね、演奏会、来てくれて、、」

「あぁ、良かったよ。美音、さすがに、ギター、うまいな。歌の方も良かったぞ。」

「ありがと、光輝にそう言ってもらえると、自信になるわ。」

「・・・ところでさ、美音、お前、K高に知り合い、いるのか?」

「え?K高に、、いないけど。。どうして?」

「・・・あ、そうか。。それならそれでいいんだけど。。」

(あれ?別人だったか。。しかし、よく似たやつがいたもんだ。。え?自分の同じ顔をした人間がいるって話、、、)


////////////////////


<C国ミサイル発射操作室>

「なぁ、チフン、要は、このボタンで、発射方向を入力して、その後に、こっちで、角度調整、ってことなんだろ。」

「あぁ、まぁ、操作自体は簡単さ。だけど、な、ソンホ。これ、間違えると、大惨事だからな。。くれぐれも、間違えないでくれよ。。」

「まぁ、任せとけって。。」

「あ、あぁ。。」

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