『兄さんへ』(ある眷属)


 6月6日、兄の日記念。

 会話オンリーのぷちネタです。

 兄→アルラズ、弟→アルヴィン。


〜✴︎〜✴︎〜✴︎〜✴︎〜


弟「はい、これ」

兄「ん? なんか黒くてお洒落な封筒。俺に?」

弟「そう、兄さんに。それじゃあ、また」

兄「え、部屋入ってかねーの?」

弟「要件はそれだけだから。気が向いたときにけて読んでくれ。気が向かなかったら、未開封のまま燃やして構わないから」

兄「あ、おーい。……マジで帰ってった」



「兄さんへ。


 俺のことを気にかけてくれて、ありがとう。

 たまには、自分のことも配慮して欲しい。

 説教っぽくなるから、多くは言わない。


 この手紙は、引換券。


 できることは、あまり多くないけれど。

 差出人のところへ持ってきたら、望みをひとつ叶えてあげる。


 ただ、変なことを言ったら、この引換券はその時点で爆散するから、そのつもりで。


 敬愛を込めて。弟より」



兄「爆散するんだ、こわ。つーか、爆散しねーようなこと思いつかないんですけど。

 ……ま、いっか。手紙これだけで、嬉しいし」


【 おわり 】

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