第3話 ジーズの森

しばらく歩いていると、道が途絶えジャングルのような森が見えてきた。

「よし。一気に行くぞ。俺が調べた地図とコンパスが頼りだ」とコング。

「コンパスは俺が見よう。コングは地図に専念してくれ」とジル。

「助かる。頼むぞ」

4人は静かに森の中へ入った。

森の中は草で太陽がさえぎられ、薄暗かった。

「ちい、キュー。大丈夫か?」コングが聞いた。

「大丈夫よ」

「僕も平気」

「まだまだ歩く。行こう」コングが言った。

「なにか聞こえる。なんだろう」とキュー。

ジルは遠くが見えるスコープで覗いた。

「う、あれは!」

「どうした?何が見えた?」

スコープを覗くのをやめ、ジルは血相を変えて話した。

「ガイコツ騎士達が大勢で火を炊き、儀式のような事をしている。中央に人が吊るされている。もう死んでいるようだ」とジル。

「こ、怖い・・」ちいが怯えた。

「困ったことにあのガイコツ騎士達の方を通り過ぎないと、この先は行けない。周りは崖だ」とジル。

「俺達は姿が見えない。慎重に進んで通り過ぎるぞ」とコング。

4人はガイコツ騎士が儀式のような事をしているそばを、ゆっくり歩き通り抜けようとした。

しかし、ガイコツ騎士達は何かを察知し、ざわざわし始めた。

4人はそろりそろりと突き進んで、

(だめか・・何か勘づかれている)

(しー!静かに・・)

キューは石につまずいた。

「あー!よっと!」

キューはバタバタと音を立て、体制を元に戻した。

ガイコツ騎士達は一斉に見ている。

(や、やばい・・)

4人は立ち止まった。

一人のガイコツ騎士が近づいてきた。ジロジロ見ている。

そして剣を掴み、構えだした。キューをまじまじと見ている。

(こ、コング・・)

ガイコツ騎士は剣を構え、キューの姿は見えてなかったが、剣で切ろうとしてきた。

(助けて・・コング・・)

コングは剣をケースから出した。剣は消えてなかったので、突然剣が現れ、ガイコツ騎士達はびっくりしている。

コングはキューを切ろうとしているガイコツ騎士をぶった切った。

ガシャーン!

ガイコツ騎士はバラバラになり、崩れた。

ガイコツ騎士達は一斉に剣を握り、こっちへやってきた。

「全速力で逃げるぞ!」コング指示し、皆は逃げた。

ガイコツ騎士は馬に乗り、追ってきた。

逃げながら、ジルは弓矢を放った。

ガイコツ騎士の頭を狙い、首をふっとばした。

途中、大きな洞穴が見えた。

「武器をケースにしまえ、洞穴にかくれるぞ!」コングが言った。

4人は急いで、洞穴に隠れた。

ガイコツ騎士はバラバラに分かれ、洞穴を駆けていった。

「ハア、ハア、危なかった」キューは真っ青になり、つぶやいた。

「もう少し待とう。俺達の姿は見えない。大丈夫だ」コングが言った。

4人はしばらく洞穴に隠れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る