第4話

ほらほら、逃げろよ!!豚みたいに無様に逃げろよ!!」


「っ!」


絶賛逃走中である。



俺は四大、いや今や三大貴族の一角であるダスキン家の跡取りであるハウスの魔法の

練習台になっている。


こいつはいじめっ子気質でことある事に俺を言いじめてくる。



「ちっ…中々すばしっこいな。なら球の数をもっと増やすか。ほら、ソーレこれは避けられるか!?」


ハウスは笑いながら魔法を放ってくる。


「あらあら、ハウスったらどこにいたかと思ったらこんな森に居たのね。ハウス!早

く家に戻りなさい!もう暗くなるわよ!!」


女の声はハウスの母親だ。


「待ってよママ!今いいところだからさ!」


「ハウス、そんな落ちこぼれに構うのはもうおよしなさい」


その母親は本気で止める気もないようなのでただ見ているだけだった。


むしろその女もどこか楽し気な様子だ。


「止めてください!!「



俺がいじめられていっるところに間に入ってきたのは俺の母親であるメミだった。


「折角のおれの楽しみを邪魔するなよ!おばさん!!」


そう言ってハウスは魔法を容赦なく放った。


「母さん!!」


俺は母、メミを守るために彼女の前に立った。


「バリウス」


俺は魔法の壁を作り攻撃から母を守った。


「なっ!!?」


ハウスの攻撃は弾かれ周りは驚愕した。


「気のせいか?い、今ソーレに魔法を弾かれたのか!?」


「まさか、あの子は確か魔力が皆無の筈で!!」


二人の親子は信じられずにいた。


「ソーレ…。今あなた魔法を」


母も驚いていた。


皆が驚いている中、俺は母を連れて森から離れた。




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