第3話
生まれてから十年の月日が過ぎた。
父は家から出ていった。
四大貴族の地位から落ちた反動か住んでた家が豪邸から馬小屋とまでいかないが慎ましい小屋になるぐらいには落ちぶれた。
だが、それでも俺は母とそれなりに楽しく暮らした。
そして俺はこの十年間この世界について学び、己を鍛えた。
この世界には魔法とうものがある。
魔王を発動するには体内にある魔力を消費する必要がある。
だが、俺はその体内魔力が非常に少ない。
使える魔法が強力であることがこの世界では一種のステータスになっている。
この価値観ゆえに四大貴族から落ちた原因にもなっている。
俺はこのままで終わるつもりはない。
なので、魔力を増やす努力をすることにした。
その修行は苦しみが伴うモノだった。
毎日魔力を限界まで消費し、超回復をし、そのサイクルで体内魔力を増やしていっ
た。
その甲斐あって魔力は増えていった。
そして、図書館にて歴史、軍事、宗教、一次産業、といった知識を学んだ。
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