佐世保組所属、宵月秋華(宵月シュウカ説明回) あるいは、コメント返信回
宵月シュウカ詳細設定
『みんな?こんシュウー!宵月シュウカだよー!』
斜陽に立っていたとある事務所に現れた電子生命体。自らを宵月シュウカと名乗ったそれは、非指定暴力団モドキと揶揄される事のある大グループ『有限会社佐世保組』の所属構成員として置く代わりに、現実の肉体とヴァーチャルライバーとしての姿を得た。快活だが、ある人物を前にすると狂ったような動作をするという噂がある。本人は否定しているが―――ホロストリーム構成員がある人物を見せたところ、頬が上気してキラキラした目を向けていたことから、噂は本当であると思われる。
イラストレーター:Ia
身長:157㎝
体重:電子28項分くらい(約40㎏)(この数字だと、正しくは2.5tになる筈)
髪:透き通った深い灰色で、ショートヘア。
瞳:透き通った萌葱色。(これは、ある人物と同じという噂がある。)
年齢:電子生命体になってから1年、体感年齢15歳
服装:ブレザータイプの女子制服を彷彿とさせる恰好
―――
―――12月、21日。
「みんな?こんシュウー!宵月シュウカだよー!今回はね、前回の動画でコメントが多かったから、コメント返信みたいな感じでやっていこうかなって感じだよ!じゃあ、コメント返信、一つ目はこれ!―――ッ」
前回と変わらず佐世保組の地下シェルターで録画をしていたシュウカは、そのコメントに噴き出しかける。ライバーとしての表情は変わっていないのでそのまま使われているのだが。今回の動画のコメントにはこれがたくさん書かれそうだ。
『ようシロさんや。ヴァーチャルライバーは楽しいかい?』
「―――楽しいよ。私がここにいる真の意味はないけど、皆に楽しんで欲しいからね。だから、私はヴァーチャルライバーとしてまたあの人が現れてくれるまで、この業界を自慢できるものに成長させていきたいんだ」
ここで注釈が入り、Ia Iaという4か月前まで配信していたライバーの姿が、ホロストリーム唯一の女性のナレーションと共に映し出される。笑顔を浮かべたその姿はEmiliaに許可を得て映しており、『どうもー!』と言いながらこちらに手を振っている。特注で作っていそうな姿だが、そんなイアにシュウカのライバーとしての姿の目に♡が映されていた。加工でつけたものなのか、それともIaという名前で作った宵月シュウカ自体に♡目差分があったのかは、定かではない。
「―――次のコメント!」
『ようシロさんや。ライブ配信はいつやるのかな?』
「んっと、上の人が認めてくれたらかな。これを録画している12月21日時点では324人、眷属の皆ぐらいだからさ?もっともっと、ヴァーチャルライバーを広げていきたいから、もっと後になるかもだけど...多分、来月の間にはできると信じたいかな」
再び注釈が入り、『信じるだけなら誰でもできるでしょ...』とあきれたように言うイアが登場した。再びの声に、コメントでこちらも突っ込まれることになるのだが―――それは未だ、誰も知らない。
「―――まだまだぁ!」
『シロさん、改め宵月シュウカさん初めまして。私もライバーデビューしたいんですが、ホロストって今はライバーの応募してますか?』
それに記された『涼宮n子』の名に、シュウカは「あ...!」と思わず笑顔になる。
「多分、応募してるんじゃないかな?有限会社佐世保組本社の中に『ヴァーチャルライバー応募課』って言うのが半年前位に出来上がったからね。まあ、その原因私なんだけど」
あはは、と笑いながら言うシュウカ。やはりコメントで突っ込まれ―――はせず、初期ガチ恋組の生まれた瞬間なのだが、やはりこの結果はいまだ誰も知らない。
―――
「お疲れさまでした」
「いやいや、大丈夫ですよ。ああ、それと、涼宮n子って言う名前でこの配信サイト使ってる娘が入りそうにしていますよ。住所は、これね」
何処からか秋華が生み出した紙に記されていた一つの住所。その住所は本当に涼宮n子―――正しくは、Yo!Tubeでそう名乗っている少女が独り住んでいるマンションのものなのだが...それを真に受けたホロストリーム社員は「分かりました。では、この住所に送らせていただきます」と素直に手紙をしたためる旨を口にした。
本来ならば、此処で住所を知っている事、そしてそれ以前に虚空から既に住所が書かれている紙を生み出したことに突っ込み、そして然るべき場所へ通報するのが正しい筈なのだが、まあ秋華の生まれ方を考えるとそんな疑問は抱かないのかもしれない。
―――
『宵月シュウカ/Yoiduki Shuka ch.』
チャンネル登録者―――1002人(12月23日時点)
↑目標人数達成!配信できるね!やったね!
ってことで、宵月シュウカちゃん、次回配信します。次回タイトル&枠タイトル
『【初配信】クリスマスイヴなのに配信をさせられるこの身の不幸さよ...【イヴ越し】』
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