Lesson7 可算名詞・不可算名詞・冠詞

【Lesson7 冠詞・可算名詞・不可算名詞】

先に可算名詞・不可算名詞を説明して、冠詞はあとにします。

本当は嫌いなもの先に食べる方がいいんだけどねぇ、しょうがないんです。

すみません。


◇可算名詞・不可算名詞

英語の名詞には、可算名詞かさんめいし不可算名詞ふかさんめいしがあります。

おおまかに説明すると


可算名詞=一個・二個と数えられる名詞

不可算名詞=一個・二個とは数えられない名詞


ということになります。

前回までに説明した名詞の区分で分けると

・普通名詞→可算名詞

・固有名詞→不可算名詞

・集合名詞→不可算名詞

・物質名詞→不可算名詞

・抽象名詞→不可算名詞

となります。


なお、idea のように、「考え方」という意味だと普通名詞(可算名詞)、「認識」という意味だと抽象名詞(不可算名詞)というように、複数の区分を持つ単語もあります。

文章内でどんな意味でその単語が使われているか、個数を表す単語と一緒に使われているかなどによって、可算名詞か不可算名詞かを判断するということになります。

※辞書には「◯◯」の意味では可算名詞、「✕✕」の意味だと不可算名詞というようにしっかり載っているはずなので、お手元にあれば、見てみるといいと思います。


[可算名詞の例]

cup(カップ)、boy(男の子)、bag(袋)、shop(店)、bottle(瓶)、sheep(羊)など。


末尾に s や es が付いて複数形になる普通名詞や、単複同形名詞がこれに当たります。


[不可算名詞の例]

cake(ケーキ)、water(水)、tea(茶)、weather(天候・天気)、chocolate(チョコレート)、money(お金)、advice(助言)など。


可算名詞はそれほど難しくはないのですが、不可算名詞は日本人にとっては「ケーキって一個・二個って数えられるよね?」などの疑問が出てきて「???」となってしまうので、不可算名詞について説明します。


不可算名詞の定義は基本的に

・数えられないもの

・地名・人名・言語・科目・スポーツ名などの固有名詞

・液体や素材・材料名

とされています。

基本的に数を表す単語と一緒に使われないものであり、ネットで調べると「不定形で具体的な形を持たず、他との境界がないもの」と書かれています。

まあ大体そんな感じで合ってます。


前回の内容と重複しますが、物質名詞である water(水)や bread(パン)、sugar(砂糖)、cake(ケーキ)などが代表例です。

ケーキは切り分けないといけないので、「境界がないもの」ということになるんです。


というように、英語の名詞には数えられる可算名詞と数えられない不可算名詞があります。

冠詞を頭に入れるにあたって、可算・不可算はとても大事なんです。



◇冠詞

「冠詞とは」でGoogle検索すると「ヨーロッパ諸国語などの品詞の一つ。名詞の前につけ、数・性・格などを示す語」と出てきます。

ええ、そのとおり。さすがGoogleさんです。

ただし、英語に「性」はありません。

ドイツ語などには「女性名詞」「男性名詞」が存在するのですが、英語にはないんです。

英語ひゃっほう!(ドイツ語の授業嫌いだった)

とはいえ、日本人にはやはり難しい概念なので、説明していきます。


英語の冠詞は、名詞の前にくっつけて使います。

種類は「a」「an」「the」があります。


「a」は、可算名詞の前に付けて使うものです。

その可算名詞が単数で「一つ」の場合しか付けられません。

主に特定の個体を表す場合時だけに使われます。

[a の例]

a cat(一匹の猫)←家庭で飼われていたり道を歩いていたりする一般的な「猫」という動物

a window(一つの窓)←建物に取り付けられている一般的な「窓」という建具

a uniform(一着の制服)←学校の生徒や店舗スタッフが着ている一般的な「制服」という衣類


「an」は「a」とほぼ同じですが、可算名詞が母音で始まる場合に使うものです。

[an の例]

an egg(一個の卵)←料理に使われる一般的な「卵」という物

an apple(一個のりんご)←生でも食べられる一般的な「りんご」という果物

an eagle(一羽のわし)←空を飛ぶ一般的な「鷲」という鳥


というように、特定の何かを指すわけではなく、一般的な意味合いで使われる普通名詞に「a」「an」が付きます。


「the」も名詞の前にくっつけて使うものです。

その可算名詞が単数だろうが複数だろうが、関係なく付けられます。

主に特定の個体を表す場合に使われます。

[the の例]

the girls(その少女たち)

the newspaper(その新聞)

the emperor(天皇陛下)

※天皇陛下は世界でお一人のみのため、無条件に「emperor」に「the」を付けます。冠詞なしはあり得ません。また、an が付くことはあり得ません。


なお、冠詞は通常普通名詞の前に付けられると言いましたが、間に形容詞が入る場合があります。

[形容詞が入る例]

a big apple(大きなりんご)

an easy question(簡単な問い)

the unhappy story(不幸な物語)


単語が複数の場合や不可算名詞には冠詞は付きません。

例えば an apple が一個以上の複数になると apples になり、an は付かないということになります。

不可算名詞の water は a は付きません。

また、one が付く場合も a や an は不要です。

もう「一つの」って言っちゃってますからね。


さて、ここで「何で uniform は u で始まるのに a が付くの?」と思ったあなた、鋭いです。さすがです。えらいです。

uniform は発音記号は面倒なので載せませんが、発音すると「ゆ」で始まるんですよね。

「う」という母音から始まっているわけではない。

なので、an ではなく a が付きます。

そして、window について。

日本人には「う」で始まるようにしか思えませんが、ネイティブにとっては w で始まる語は「う」という母音で始まる単語ではないという認識なんです。

絶対「う」って言ってるのにね。

まあそういうわけで、母音から始まる単語ではないため、an ではなく a が付きます。


冠詞は、英語の可算名詞(単数)では必須です。

冠詞を付けないでしゃべっても意味は通じますが、乱暴で汚い言い方として認識されます。

逆にいうと、乱暴で汚い言い方をしたい時には冠詞はいらないということになりますw

What a fuckin' machine!←これ、ちょっと丁寧。

Fuckin' machine!←汚くて乱暴。

こんな感覚でしょうか。あえて和訳は載せませんがw

一般的に英語があまり達者ではない日本人に対して、多少冠詞が抜けていたところで「乱暴な言葉遣いだなぁ」などと思うネイティブは少ないとは思いますが、念のためお気を付けくださいませ。


冠詞についてはまあ大体こんなもんかなというところです。

何か知りたいことやつっこみがあったらコメントに書いていただけるとうれしいです。

なにせ脳みそが錆びついているもので、つっこみにはしどろもどろになって答えます。

つっこむ方は楽しいかもしれません。


単語については辞書に載っているはずなので、この名詞は何だろうと思ったら辞書を引きましょう。

本当に様々な情報が載っていて、見ていると楽しいです。

中級者以上の方は、いつまでも英和辞典を使うのではなく、ぜひ英英辞典を使っていただきたい。

英英辞典を引いて知らない単語が出てきたら、またそれを英英辞典で調べるんです。

けっこう楽しいし、勉強になりますよー。

おすすめです。


で、えーと、次は動詞!

やっと動詞に入れるーーーー!!!!

動詞楽しいよ動詞!!

がんばりまーす!

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英文法の基本中の基本中の基本 祐里(猫部) @yukie_miumiu

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