第30話
――――――――――――――
「はい、あーん」
「あーん。もぐもぐ、おいしい」
「にゃの特製ナノマシンヨーグルトにゃ、絶対美味しいのにゃ」
「
「完ちゃん、ううん、希ちゃんは覚えるのが得意だからすぐ覚えるにゃ」
完ちゃんは死ななかったにゃ。
原理はわからにゃいけど、砂の中から幼女となって救出されたにゃ。
記憶はあるようなないような。
今わかっていることは、にゃたち三体が友達っていうことと、二人のナノマシン生命体を倒す使命があるということくらいだにゃ。
ああ、自分をのぞみと言っていたのは特記事項かにゃー。呪いから解き放たれたのかもしれないにゃ。
呪いを付けたのはにゃかもしれないけど、にゃ。
「姐さん、希ちゃん、ざっす! 訓練の時間なんできやした!」
にゃたちの前に現れる剛田。今日も希ちゃんが磨いてピカピカにしてもらっているにゃ。
「来たか剛田。希ちゃん、今日も頑張ってくるのにゃ」
「はーい! 剛田さん、いこー!」
「行ってくるっす!」
幼女ワンピースから幼女体操服に自分の服を変化させた希ちゃんは、剛田の背中に乗って出かけていったにゃ。
ここはバルサラサムの地方都市、そこにある一戸建ての家。
界を消滅させた功績で、国家から土地と家、年金を受け取ることが出来たにゃ。
あのままにゃと国家一つが消滅していた可能性があるからにゃー。
今はここで、希ちゃんを育てているのにゃ。
バルサラサム内にあるナノマシンの噴水や泉で身体とナノマシン量を成長させ、にゃと銀さんが勉学を教える。
戦闘訓練は剛田にゃ。みんなで分担しながら生活しているにゃ。
「はーあ、にゃは狐じゃなくて猫だということ、完ちゃんには教えられなかったにゃあ。希ちゃんには早めに教えないとだにゃ」
希ちゃんを狙っているあと二名は戦闘タイプじゃにゃいし、希ちゃんを育てる時感は十分にあるにゃ。
少し、ゆっくりするにゃ。
完
常に模擬戦で金賞を取っていた銀さん泣かせの二百五十トン級超巨大戦車エレファント「あれ? ワシの出番は?」
すまん、本当にすまん。
緊急任務、始まります!~完ちゃんの同僚機体奪還作戦。あたしが休眠して三百年経ってるけど現役には負けません きつねのなにか @nekononanika
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます