第24話 この初めてのデートに終焉を!5
本当に俺は運がいいのだろうか?
なぜこうも良いところ邪魔がはいるのだろうか?やはり呪いか、呪いなのか?俺の身が清いままでいて欲しいエリス様がかけた呪いなのか?今度もう一度アクアにブレイクスペルをかけてもらおう。そうしよう。
そんなことを考え現実から目を背けている俺は今、修羅場みたいな状況に身を置いていた。
「ふ、不純です。はしたないです。わ、私がいる王城で、そんなことはさせませんよ!」
「何が、不純ですか。むしろ純粋なまであります。私とカズマが愛し合うことのなにが悪いんですか?」
開き直りだしためぐみん。
「なにが悪いとかじゃないです。お昼にあんなことを言っておきながら、自分だけこういうことを隠れてしようとするなんて。」
「何ですか?抜け駆けとでも言いたいんですか?あなたもこういうことがしたかったんですか?まだ結婚すらできないような年だと言うのに?この国の貴族はどいつもこいつもむっつりスケベですね。」
「ち、違います。そういうことじゃ、そういうことじゃなくてですね。」
「違うならいいじゃないですか。私達はこれからやることがあるので、とっとと部屋から出ていくがいいです。これはお頭命令ですよ。」
「今はお頭は関係ないじゃないですか!なんにも良くないですよ!」
めぐみんの開き直りに若干押され気味なアイリス。
「あと、結婚できるできないとか。私には関係ありませんよ。お父様に頼めば変えてくれますから。というか、めぐみんさんだって大して変わらないじゃないですか。」
めぐみんの胸の当たりのブラジャーを見据えながら攻めに転じるアイリス。
「今、言ってはいけないことを言いましたね!そっちなんて結婚を断られた時点でもうすでに、振られたみたいなものじゃないですか!」
「そ、それは違います。ちゃんと確認取った結果、まだ希望はありますから!」
「ほう。それじゃあ。カズマに聞いてみますか?私とアイリスどっちが大切か。」
「いいですよ。いつも迷惑をかけている、パーティーメンバーと、従順な妹。どちらが選ばれるのかなんて、一目瞭然ですよ。」
「ほう。言ってくれますね。ちなみに、私とカズマは、もはやパーティーメンバーという枠からはみ出ています。今までは、仲間以上恋人未満ですが、今やもう恋人と言っても差し支えないレベルですから。」
「なら聞いてみようじゃないですか!お兄様、どっちのほうが大切何ですか?」
「カズマ、もちろん私ですよね。」
いやに胸元を強調してくるめぐみんだったが、悲しいかな、ボリュームが足らない。というか、もっと大事なことがある。いい加減俺も自分自信に言い訳ができなくなってきたのだ。
「……二人のどっちが大切かだって?……そんなことより続きを早く。」
「お兄様!?それは最低ですよ。」
「この男!話を聞いていたんですか!?」
いや、だって仕方がないじゃん。毎度毎度、お預けプレイされるとこっちもきついんだよ。具体的にはアレが…こっちとらダクネスじゃないんだ。こんなことになったら早くしたいに決まってるだろう。
「ふっ、ま、まあいいです。さあ、カズマもこう言っていることですし、とっとと部屋から出ていってもらおうか!というか、どうせ明日になれば屋敷で同じようなことになるんですから。結局は早いか遅いかの違いでしかないんですよ。それがわかったのなら早く出ていくがいいです。私は今夜はカズマと愛し合うのに忙しいので。」
「いや、俺は明日は外泊するから屋敷にいないよ。」
「あれっ!?」
なんか一人で話を進めているところ悪いが、明日は大事な予定があるのだ。そう、街を守ってくれたお礼として、サキュバスサービスが大幅パワーアップするのだ。しかも、明日限定で。これは常連として行くしかないろう。いや、本物より夢でしたいのかよ。なんて言われるかもしれないが、そんな君たちに問いたい。もし、現実と全く変わらない感触で、記憶に残って、自分の好きなように誰とでもできるとしたら、男なら迷わず、夢を選ぶだろう。というかサキュバスサービスを一度受けてみれば皆わかることだ。
「ちょっと待ってください。そ、そんなに大切なことなんですか?」
「うん。めっちゃ大事。」
めぐみんが何やらショックを受けているが、仕方がないのだ。そこでアイリスが勝ち誇ったような表情で、
「お兄様もこう言っていることですし、今日はめぐみんさんを連れて、一旦身をひこうと思います。」
そう言い、めぐみんを引っ張って出ていこうとするアイリス。流石にめぐみんも、高レベルの王族の力には勝てないようだ。
「ああ、ちょっと、やめてください。話を聞いていましたか!?カズマも望んでいるですから邪魔しないでください。ああ、止まってください。やめ、やめろ〜〜〜!ああ、せめて服を着させてください。このままでは大変なことになります!カ、カズマ〜!」
残念だが俺の力じゃアイリスに勝てない。
「この時間にまで起きてる人なんていませんよ。それでは、お兄様、おやすみなさい。」
ガチャという音とともに、二人の姿が見えなくなる
おやすみと言われたは、俺のあそこは休まることを知らず、それどころか火がついてしまった俺は、一人布団の中で悶えるのだった。
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