第8話 英雄
それからのリアムと竜の戦いは一方的だった。戦いと言っていいのかも分からない。
どっちが優勢だったって?――そんなの彼に決まっている。
俺が唯一肉まで傷つけられた竜の傷ももう血が止まり、普通に動けるようになっていた。本気になった竜を一人で止めるなんて無謀だと思っていたのだが、その心配は呆気なく打ち砕かれた。
吹かれたブレスを魔法の結界で俺を共に防いだ次の瞬間にはもう竜の首は飛んでいた。
俺の仲間が命を懸けても傷一つしか残せなかった竜を、瞬く間に倒した。
――――俺は確かに見たのだ。その英雄のような所業を――。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます