第5話 悔しかった言い訳

クソ!あの教師が!なんなんだこっちに非があるような言い方しやがって!そっちがまともな授業しないかだろうが!


この言葉が教室を駆け巡る、理由を話すとその教師の人は授業中に武勇伝を語り出す人だった「自分は大学教授で25歳という若さで教えてたんだ」ともお30年ぐらい前の話を私たちにして来た。

そのテストだってあと4日で始まるのにあと1週間先だと勘違いしてダラダラとやっていた自分が悪いのにクラスの平均点が下がったのはお前らがまともに勉強しなかったからだと言ってくる。呆れた。

そして何故か間違えた問いを直して提出することになり模範解答が配られるのかと思いきや口頭でいいホワイトボードには何も書かずに「この問いは〜〜〜〜が理由だかね」と理由だけいい答えそのものを言わない、何か質問をしようとすると「あ?なんだ」と怒鳴るもんだから隣の子は泣きながら答えを書いていた。



濃くなられた青ペンの上から答えを書き、その後みんなで欠けた部分を共有しながらなんとか完成させた、それを職員室に持って行くと周りの人に私達のことを笑い物にしていた。私はその話や笑い声を聞いた、腹が立った少しの努力が笑い話にされバカにされたのがとても悔しかった。

だから担任の先生に相談した、相談してる最中にも怒鳴り声や笑い物にしたことを思い出して泣きながら話した、まさか自分も泣いてしまうとは思っていなかった。

それから担任の先生や手の空いてる先生達がこっそりと授業中のクラスを監視するようになった、しかしそれでもその教師の言い訳は止まらなかった。

「俺は正しいことを言った、何も悪くない」と。






これは一年前の話、今はその教師はいない。

どうやら首になったらしい、しかし時々その教師の青い車が学校をウロウロとしている。

クビになったのが悔しいのだろう、可哀想に。

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