第2話 あの日飲んだジュース
ある夏の日、箱根にあった別荘に家族と2泊3日で旅行した。
1日目は別荘で疲れた体を温泉やサウナで整えた、2日目は近くにある小さい水族館へいった。
出迎えるのは小さいサメやふわふわと浮泳ぐクラゲ達、外はカラッと暑くて日陰に行けば涼しかった、だからソフトクリームやかき氷をゆっくりと味わいながら食べれた。
当時の私よりも大きく見えたポニーにものった、初めて動物にのる体験をしたのはその時だろう、自転車やおんぶされる目線やのり具合ではなかったからとてもいい体験だった。
そして別荘に帰ることになったが時刻はちょうどお昼ご飯を食べる時間、すると父からおすすめの喫茶店があるからそこへ行こうと提案された、山を少し抜けると少し栄えた小さな商店街があった。人通りもそこそこあった。
父の言っていた店へ行くと2、3人の客人がいた、どの人も常連さんの人のようだった、窓際の席につきメニュー表をみた。
ドリンクのとこに120%オレンジジュースと書かれていた、あの時の私は驚き気になりその飲み物を頼んだ。どんなのがくるのかとワクワクしていると丸く大きいガラスのコップがでてきた、あまりのデカさに驚いたのを今でも覚えている。ストローで飲んでみるといつものオンレンジジュースとは違うとわかった甘くてすっぱくって弾けるような味がした、多分いつもの100%オレンジジュースにしぼったオレンジを入れているのだろう、少しの工夫でこんなにも変わるなんてすごいと思った。
それから2年後、私の家族と友人で箱根にまた泊まりに来た。1日目のお昼ご飯は前にきたあのお店だった、友人も私と同じ120%オレンジジュースを頼み私と同じリアクションをとっていた、彼女もとても美味しいまた来たいといい次は私たち2人で来ようと約束もした。
あれから10年はたった、コロナや学校のこともあり旅行もできていない。
夏が来るとあの日飲んだオレンジジュースがまた飲みたくなる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます