第3話
「あなた。今度はニワトリがやられたわ!」
あの妻が叫んだ。
「何、よし。今度こそやってやろう!」
バッ。
山猫が兎に襲いかかった。
ガブッ。
一噛みでかみ殺した。
オオヤマネコとウサギの数がお互いの数を大きく左右することはよく知られている。
と、ヤマネコが肉を発見した。
肉は毛皮にくるまって動いているものしか見たことがなかったがこれが己が食べられるものだとわかった。
そこで食ってみた。
二、三分で腹痛がした。
そして全身が引きつり、あちらこちらがけいれんを始めた。
この肉はあの人間が仕掛けた毒入り餌だったのだ。
ヤマネコは細長い草を食った。胃をチクチクつつかせ、食った肉を吐き出そうというわけだ。
「ガーッ」
吐き出せた。
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