まさかの事態

第1話 突然に

今日、ヘアードライヤーが壊れた。先月は洗濯機が壊れ大変な思いをしたばかりなのに・・・

　洗濯機が壊れたのはすごく痛かった。洗濯機って結構値が張るものだし、無くてはならない家電製品の一つ。

　たまにしか使わないものでなく、代替ができるようなものでもない。そんな重要な

家電が壊れてしまうなんて全く思ってもいなかったからだ。

壊れないものなんて、この世には存在しないのは分かってはいるが、あまりにも

当たり前にあって、毎日最低でも一回は使っている。

　いつものように、衣類と洗剤を投入し電源を入れると動き出す。そのまま洗濯が始まるはずが、急に止まり、液晶画面に

「error」の文字

えっ？

目の前に浮かび上がる文字の意味に、一瞬理解できなかった。

　一度電源を落とし、再度電源を入れてみるが、液晶画面にはやはり同じ文字が光っている。

とりあえず、何かすれば直るかもしれないと思い、説明書を見てみようとしたが、

何年も前の購入のため説明書を探すだけでも一苦労。

それでも、どうにか見つけることができ、調べてみると、

「修理が必要です」と書かれていた。

分かってはいたことだが、なぜかショック

絶望的な現実を受け止めるのは、すぐには無理

頭の中で「どうしよう」の言葉が繰り返されている。

考えていても何も解決しないのは分かっているが、私は、ずっと

どうにか直ってくれないかと思っていた。

どんなに祈願しても洗濯機は直らなかった

しょうがなく、本当にしょうがなく、家電量販店に行くことにした。

　予算を考えながら、いろいろな洗濯機を見てまわっていると、今までの洗濯機より

容量は少ないし機能も少ないが、予算内に収まる洗濯機を見つけた。

正直、いろいろな機能がついていても毎日使うのは、洗う機能と乾かす機能だけだし

容量が多少すくなくても毎日の洗濯物の量なら全く問題ない。

もう一つの問題は、いつ我が家に届くのかだ。

　店員さんを見つけきいてみると、

「展示品のみしか在庫がない商品なので、次の日にお届けできます。」とのこと。

　これは、やばい。店員さんが神に見えてきた。

こんなラッキーが起こるなんて

展示品とはいえ新品。

キズも見当たらない。

料金も割引、配送料も無料にしてくれた。

配送時間は選べなかったが、そのぐらいどうでもいい

明日には、新しい洗濯機を使って洗濯する事ができる。

届くまでは、コインランドリー通いを面倒だと思っていたので、こんな嬉しいことはない

　こんなにで落ち込んだり、喜んだりジェットコースターのような一日を人生の中で味わったことがあるだろか

いや、思いつかない。

　そんなことがあったのに、また、起きるとは思わなかった。

今月はヘアードライヤー

　洗濯機が壊れたときは、目の前が真っ暗になったと言っても大袈裟ではなぐらいだったが、ヘアードライヤーなら買いに行けばすぐに手に入る。

とはいえ、無くてはならないものに変わりはない。

　髪を洗いドライヤーで乾かす。その当たり前ができないなんて、またまたピンチだ

今日は、もう遅い。お店も閉まってる。

一日髪を洗うのを我慢して明日、買物に行こう

今度は、今までのドライヤーよりも風量が強く速く乾く機能が優れているのを探そう

新しいヘアードライヤーを買いに行くことにウキウキがとまらない