第2話振り向かず前に

歩くことに疲れてふと振り向く。

そこにはまだ見ぬ未知の世界に希望と期待で輝いている自分が立っていた。

金星の輝きを目印にして真っすぐに躓く石ころがないようにただ前だけを向いていた。

そんな道がまぶしくて思わず目を細める。

そして、ため息が出てしまった。

懐かしく思っても戻る事はもうできない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

休日の遅い朝、日の光が部屋に差し込むのを見ながらベットから抜け出してキッチンへ。

寝起きのコーヒーを入れる。そしてコーヒーを飲みながら携帯をみて落ち込む。

この頃の休日はこんな感じで過ごしている。

こんな休日の朝をどのくらい過ごしているんだろう。

一か月・二か月いや、もう三か月かぁ。

「何か疲れたんだよね。一人に、いや当分で良いんだ。

君と少し離れたい。我儘だとはわかっている。

でも、今の自分にはすごく大切なことなんだ。

ごめん。わかってほしい」

そう言って荷物をまとめて部屋からでていった彼。

私はその時、ただボーっと立ったまま彼を見送った。

それからだ休日の朝、起きてすぐに携帯をチェックするようになった。

私はそんな思いを払拭するように部屋のカーテンも窓も思いっきり開けはなした。

そして思いっきり背伸びをして外の空気を思いっきり外の空気を吸った。



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