第4話


1日目はすぐに温泉に入り予約していたご飯を食べた。






一般的な大学生からしたら予約するのすら躊躇してしまう価格帯、案の定と言うべきか他の客は皆定年を超えたであろう仲睦まじい老夫婦、マダム会だった。





男はその場で浮いていた。





だが男はそんなことを気にしている余裕がないほど食事に夢中だった。





御献立と書かれた長方形の紙には前菜から水菓子までのフルコースが見慣れない表記で書いてあった。





これをあと2日体験できるという事実に男は胸を躍らせた。





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