第3話


この日は町内会の祭りだった。




はっぴ姿の剛はどっからどう見ても反社の人に見えてしまう。




しかし剛にとっては子供のころからの大好きな祭り、神輿担ぐ姿も様になっている。




ワッショイ、ワッショイ、いい汗流した。








この日の夜に剛のガラケーに知らない番号から電話があった。




出てみると合コンで頭を触らした女の子からだった。




なんで知ってるのか訪ねた所、タケルから知ったよう


だ。




「今度2人で会えないかな?」




剛は迷わずOKした。












翌日学校でタケルが「連絡先勝手に教えてごめん」




と謝ってきた、全然気にしてないよと言った。




「今度デートに誘われたよ」




と言うと、「良かったじゃん静香ちゃんとデートなんて!」




タケルも嬉しそうだった。












自分の部屋で鏡に向かってキスの顔を作ってみた。




どうしてもパンチパーマが邪魔をする。




キスどころか、剛は童貞だ。キスする時って目を閉じるんだっけ?開くんだっけ?




あーわかんない!本番に任せよう。








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