第2話


カラオケボックス。




合コンを楽しむタケル。女の子はやはりタケルに興味を持つ。




「なんでパンチパーマなんですか?」




目をうるっとさせた可愛い女子が訊いてきた。




「生まれつきなんだよ」




「触ってもいいですか?」




「ああ」




と言って頭を低くしてあげる。




「鎌倉の大仏様みたい!」




タケルが何か歌えよと言っている。




ああ、わかったと言って選曲したのは北島三郎「まつり」だった、




みんなから「なんだよこれー!」と声が響いた。








ゲームセンターでタケルは女の子とプリクラを撮っていた。




剛も入れよ!と言われみんなで撮った。




出来上がったプリクラを見ると、ひとりヤクザがいるような出来上がりだった。








合コンの帰り道みんなで歩く。




女子はタケルと離れたくないようだった。




そこにヤンキーに絡まれている中学生がいた。




剛はすぐに駆けつけて「やめてあげなさい!」




と言うとヤンキーたちは剛のの髪型を見てビビッて逃げていった。




それを見たさっきの女の子が「カッコいいー」と言った。




女子からカッコいいと言われて素直に喜ぶ剛だった。








家に着くと剛は父とベランダで話していた。




「今日合コンだったんだよ。女の子っていい匂いするね」




父はそんなことより進路どうすんだ?お金の心配ならしなくていいから大学行きたいなら行けよ!




「うん、ありがとう」




もう外の空気は夏の匂いがしてた。








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