「夏月〜24日空いてる?」
「空いてない」
「じゃあ25は?」
「空いてへん」
「26!」
「残念〜」
「なんでなん!?」
もうすぐ冬休み!ってワクワクしながら帰る用意をしている私の机で、鞄を奪いながら冬休みの予定を聞いてくる愛くん。
「愛くん部活忙しないん?」
「年末休みで部活その週からないねんて。ちなみに今日もない。なぁほんまに1日も空いてないん?」
「申し訳ない忙しい」
「なっつんは冬休み忙しいもんな〜?」
どこから聞いていたのか分からないが、なぜか教室の窓から陸が覗いていた。彼はどうもこうして毎回毎回ややこしい話の時に現れてしまうのか…
「…なんで陸がおんの」
「なんか廊下歩いとったら、亮君の叫び声聞こえたからさ。またデートすんの?」
「いやいや違うって」
「なっ…!ちょ、陸!夏月の予定どうにかしてや!隙なさすぎるんやけど…」
幼馴染として何とか言ってくれなどと、亮君は意味の分からないお願いを陸にしている。
「そんなこと言われてもなぁ。まっ亮君頑張って!俺仕事行ってくるわ~なっつんまたな~」
話をかき乱すだけかき乱して仕事へ行った。どこまでマイペースなのか…
「…なぁそろそろ帰らなあかんから、鞄もらうで?」
「あー待った!一緒に帰る!」
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