よく分からずままふーがさんに電話をかけたはいいが、すごい勢いで耳がやられそうになった。

「…あ、すみませんご心配をおかけしました…」

「あぁ…いや俺こそごめんね?勢い凄くて…心配だったからさ?無事ならそれでいいよ!ちゃんと連絡は返さないといけないよ?なっちゃん可愛いんだから、変な人にさらわれないか俺も勝も心配だからさ。じゃあまた明日ねっ。おやすみ」

「はいっ、おやすみなさい」

 電話を切ってしょー君の待つリビングへと向かう。

「ふーがも怒って無かっただろ?」

「うん…ごめんね?」

「あーもう謝るなって!本当に怒ってねぇから。疲れたろ、風呂入ってきな」

 心配性のお兄ちゃんが2人。私を守ってくれていたのに、悪いことをしてしまったなぁ。反省します。

 今日出版社で話した内容を整理して、少しでも次の内容を進めたかったけど、集中できそうにもないし、今日はあきらめよう。明日しょー君たちは12時で仕事が終わるらしいから、それまでに荷物もまとめないといけない。

 …ゆっくりできる暇なんかなかった。

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