第2話

痛い、痛い、痛い。

痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い。

痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い。

今日もこの痛みは終わらない。

「助けて」と叫べと、助は来ない。助けてくれない。

なぜ、どうして、私は悪いことをした訳では無いのに。私がやったわけではないのに。

なんでこんなところに、なぜ地獄に落とされなければならないのか。

そんな時だった。


「大丈夫ですか?」

手を差し伸べてくれる人が初めて現れた。

翠色の髪に翠玉エメラルドのような綺麗な瞳の男の人が、そこにはいた。

手を伸ばし、その手に触れる。その瞬間に恐怖が襲ってきた。

私は昔からの勘で、人を殺した人数が大体わかるのだ。

この男はとてつもない人数を葬っている。今までに感じた人数ではない。

十数人、何百人、何千人、いやもっと多いのだろう。この男から早く離れなければならない。だが、恐怖で逃げられない。

そこで、困ったような顔をして男は話しかけてきた。


「どうしたましたか? 大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫…です」

男の問いにか細い声でしか答えられなかった。

さし伸ばされた手を借り、立ち上がる。

さらに男は問いかけてきた。


「あの、ここはどこなんでしょうか?」

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