西洋のくすりを飲めば漢方の薬にくらべほろにがきかも

【読み】

せいやうのくすりをのめばかんぱうのくすりにくらべほろにがきかも


【語釈】

漢方――中国から伝わって日本で独自の発展をとげた医術。西洋医学に対していう。漢方医学。

[精選版 日本国語大辞典]


【大意】

西洋のくすり(=西洋薬)を飲むと、漢方のくすりにくらべてほろ苦いことである。


【付記】

「良薬は口に苦し」というから、ほろ苦いのはほめ言葉とも読めようか。


思うに、西洋医学と漢方医学では根幹の思想がおおきく異なり、またこの社会の医療なり保険なりの制度は薬物療法を中心に構築されている。そうしたことを認識しておくのは大切に思える。わたし自身は西洋医学よりも「医食同源」をうたう漢方医学を好ましく思っている。


ときに、標題のうたには表記ゆれが見られる。わたしは文を物するにあたって漢字や仮名(や符号・記号)の出現する頻度・比率を重視するきらいがあり、表記を統一することへの関心が相対的にひくい。


【例句】

氷苦く偃鼠えんそが喉をうるほせり 芭蕉

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