頓服のくすりがただの御守りになる日は遠く隔たれるかも

【読み】

とんぷくのくすりがただのおまもりになるひはとほくへだたれるかも


【語釈】

頓服――①薬物投与法の一種。対症療法として症状が現われるごとに服用させる服薬法。主に鎮痛・解熱・睡眠・鎮静剤などの投与に用いられる。②「とんぷくやく(頓服薬)」の略。

[精選版 日本国語大辞典]


【大意】

頓服のくすりがただのお守りになる日は遠く隔たっていることである。


【付記】

頓服のくすりのいちばん幸福な使用法はお守りにすることだと思う。かりに西洋薬の肝臓への負荷や依存性がアルコールより低かったとしても、それを毎日のように服用するよりは、酒を毎晩のように飲むのがむしろ健全に思える。酒は文化だが、西洋薬は文化になり難かろうから。

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