第9話 肩甲骨と股関節

今回は肩甲骨と股関節についてお話します。


体は全身が繋がっているので、肩甲骨が動けば、股関節も動くようになっています。


肩甲骨を動かせるようにトレーニングすれば、股関節も確かに動くようになります。しかし、それだけではトレーニングするうえでは弱いので、肩甲骨と股関節、両方を鍛えるとさらに効果的になります。


肩や腕、足が動くことができるのも、肩甲骨や股関節がグラグラとしているからです。


えっ? グラグラしているの? と思うかもしれません。しかし、骸骨模型を見てみるとわかりますが、関節はがっちりしているわけではなく、きちんと体を動かせるようにネジ一本で止めているようなものになっています。


前回、振り子のような役割をしているというお話をしましたが、これも振り子と同じ原理なのです。


肩甲骨と股関節が振り子のようになっているので、肩甲骨が動くと連動して股関節も動きます。


少し難しいお話ですよね。


では、ハンガーで例えてみましょう。2本のハンガーを使います。2本のハンガーを縦に繋げてください。ハンガーにハンガーを引っ掻けたら、物干しざおにそのまま、ハンガーをひかっけましょう。


上にあるハンガーは肩甲骨、下にあるハンガーは股関節です。


上にあるハンガーを動かしてみましょう。ぶら下がっているハンガーも勝手に動きますよね。この現象が私たちの体でも起こっています。


ところが、私たちの体は使わないとサビてしまい、動かなくなってしまうのです。そうなると、振り子のようにブラブラと肩甲骨と股関節が動かなくなってしまいます。


体をサビさせないためにも、肩甲骨と股関節を動かすことが大事になります。肩甲骨が動けば股関節も動いてきますので、まずは肩甲骨をほぐしてから、更に強化、動きやすくするために股関節もほぐしていきましょう。


トレーニングするうえで肩甲骨と股関節はものすごく大事です。


丹田は体の軸をブレさせず、安定感を出すため、力を引き出すために必要な部分、肩甲骨や股関節は体を動かすための重要な部分になります。


トレーニングだけでなく、ストレッチをするときも、お腹、肩甲骨、股関節をセットで重要な部分と心得ておきましょう。


体が硬くなったら、まず、トレーニングをする前に、お腹、肩甲骨、股関節をほぐしてから行いましょう。硬いまま行うとケガの元になります。


体を動かすときのポイントは、関節です。関節を意識していきましょう。特に肩甲骨、股関節は大事です。でも、膝関節、腕の付け根も補助してくれるので、そちらの関節も余裕があれば、ほぐしていきましょうね。


ちょっとしたポイントを意識するだけで、全く動きが変わるので、自分にとって窮屈にならない使い方は何か、見つけていきましょう。

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