第8話 手足は補助するためのおまけ
突然ですが、ウォーキングするとき、ランニングするとき、水泳をするとき、ボールを投げるとき、シュートをするときなど、手足に頼っていませんか。
一瞬、えっ? と思いましたよね。
確かに手足を動かすことによって、股関節、膝関節、肩甲骨などが動きます。ところが、実は手足よりも胴体が主体となって動いているということはご存じでしょうか。
よく言われるようになった体幹というのは、胴体のことを指します。胴体を柔軟に動かすことによって、手足が動き、肩甲骨や股関節、膝関節が動きます。
でも、胴体だけでは動くことは動くのですが、スムーズに動きません。そこで、手足が必要になってくるのです。
手足は振り子みたいなもの。手足を振り子のように振ることで、より胴体がスムーズに動くようになります。
そのため、手足に力を入れてしまうと、振り子がなくなってしまうので、手足には力を入れず、補助的なものでおまけと考えておきましょう。
あくまで体を動かす主体は胴体です。特にお臍の下から指4本下にある
その理由は、体の重心だからです。その他にも丹田は不思議な力があるとも言われていて、心のエネルギーも作ってくれます。また、五感を鋭くし、どこの筋肉が動いているのか、無駄な力が入っているのはどこなのかを感じることができるようになります。
さらに丹田だけは力を入れておくと脱力できます。
実は武道ではかなり重要視されています。その応用としてスポーツ界でも知られるようになり、丹田を使って体を動かすようにアプローチするようになりました。
これは筋トレでも同じことがいえます。前回、お伝えしたスクワットでも、丹田から動かすことで、もっと言ってしまうと、みぞおちも動かすこで、股関節が曲がり、膝が曲がり、立ち上がることもできるのです。
皆さん、あまり意識したことはないですよね。
私もここまでたどり着くまで、本当に時間がかかりました。勉強し始めて理解できるまで、40代になってようやくです。
逆に子供の頃は全く理解できませんでした。私が子供の頃はそこまで科学が発展していなかったのですが。しかし、私が子供の頃にそのことを聞いても理解はできなかったでしょう。
ただでさえ、子供は何も考えなくても柔軟に身体を動かすことができるので、胴体から動かす、手足は力を抜くと伝えても難しいです。
初めて聞く方は驚かれて理解するのは難しいと思います。本当に理解できるのは、ご自身の感覚でしかないんですね。だからこそ、指導者も基本的なやり方は伝えられるけれど、力を抜く、胴体から動かすためのやり方など、それぞれ、個人によって変わるので、なかなか指導できません。
とても感覚がものすごく大事なのです。
ウォーキングするときに感じて欲しいのですが、ウォーキングするときはどこが動いていますか。
もちろん、足は動いています。では、学校の理科室にある骸骨の模型を想像しながら考えてみてください。
足が動くとき、足意外に動くところはどこですか。
先ほどお伝えした丹田も動きます。他に動く部分はどこでしょうか。
ヒントはこの文章の中にあります。少しだけ触れました。
もうお分かりですね。
ウォーキングするときは、鳩尾も動いているんです。更に腕を振り子のように振るときも鳩尾は動きます。
丹田は最重要ですが、実は鳩尾も大事なんです。鳩尾と丹田から身体は動くのです。
ウォーキング、ランニング、筋トレなどするときには、丹田とみぞおちから動かすようにしていきましょう。
手足は補助的なものとして、無駄な力を抜いていきましょう。
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