第4話 体が窮屈になっていないか

トレーニングをするとき、指導者に基本的な動作を教わりますよね。そのときにその動作で体が窮屈になっていないですか。


体が窮屈になっているということは、緊張して硬くなっている証拠です。そのままで体を動かすとケガの元になります。


リラックスして力を抜いて力を出すと前のページでお伝えしましたが、体が窮屈になっていてもリラックス、力を抜くということができません。


試してみて欲しいことがあります。


万歳をしてみましょう。


そのとき、体は窮屈になっていませんか。


個人個人で違ってくるのですが、位置によって変わってきます。


万歳したときに手が腰幅くらいに開くと楽になる。幅が腕が耳につくくらいのほうが楽になるなど、個人によってそれは様々です。


大切なのは楽に万歳できる幅です。これがご自身の基本姿勢になります。きをつけの姿勢でも同じです。きをつけの姿勢で楽な腕の位置は何処になりますか。


楽な姿勢が一番ですが、だからといって、猫背、反り腰では意味がありません。


真っ直ぐに立って、体が窮屈にならない位置です。この感覚をまず体に覚えさせましょう。


体が窮屈のままになっているのも、実は無意識のうちに窮屈が良いと覚えてしまっているのです。その感覚を変えて、リラックスしている感覚を体に覚えさせます。


最初は時間がかかるかもしれません。それでも、窮屈になったまま続ければ、体を痛めることになります。


夏より冬のほうがケガしやすいと言われるのは、血行が悪くなり、体も硬くなってしまいます。つまり窮屈のままになっています。なかなかエンジンがかからない状態になるのです。


とはいえ、最近は夏もケガしやすくなっています。その理由は猛暑が続き、毎年のように更新していきます。あまりにも暑すぎて集中力が欠けてしまいます。集中力が欠けると、体をリラックスさせていないままに、トレーニングをして怪我をするというパターンもあります。


そのため、必ずトレーニングする前には、体をほぐして柔らかくしてからトレーニングしましょう。


幅や位置を確認して、窮屈ではない位置、痛みがない幅などの感覚を維持したままです。


これがケガをしない、疲れにくい体の使い方になります。


なかなか指導でもこういうことは言いません。何故なら、これは個人個人の感覚なので、指導する側にはわからないことなのです。


だから、力を抜いて、窮屈になっているというアドバイスはできますが、具体的にはできません。


あくまでご自身の感覚でしかないのです。ご自身がリラックスできる感覚を身につけ、体が窮屈にならないトレーニングをお勧めします。


自然体でトレーニングすることができれば、一番最高です。その自然体というのも人によっては、体が覚えていないこともあります。


まずは自然体になるように、体が窮屈という感覚を、体がリラックスするという感覚にアップデートしましょう。

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