(二)

 三人は再び楽屋に戻ってくると、三人合わせて「イエーイ」とハイタッチした。

「お疲れ様。復活ライブ第一弾は、成功ね」

 マネージャーの津久田つぐみが三人をねぎらった。

「あのまま終わっちゃうかと思ってたからなあ、本当に良かったよ」

 アンナがテーブルの上に置かれたボトルから伸びるストローからスポーツドリンクを吸ってからそう言った。

「本当にごめんね」

 ボトルから伸びたストローから口を離してから、マキが言った。

「あんな『バックストリートジャーナル』みたいな四流の週刊誌のことを信じる方がどうかしているのよ。あの雑誌のデタラメ記事で迷惑している芸能人は多いのよ」

 既に半分を飲み終えてボトルをテーブルに戻し、椅子に腰掛けたユーコが言った。


(続く)

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