第2話ベランダ事件
家には千住ねこのハクというノルウェージャンがいる。グレーの身体に白のハチワレ。この子もまだ生まれて5ヶ月。長毛と言われて飼ったが未だ中毛?まだまだ期待は捨てていないのです。
家に帰ってケージにいれると、「ミーミー」と鳴くんですね。「こりゃだいぶ赤ちゃんだ」と話しながら見ていると、ケージをニンジャのように登るではないか。そしてコテンと倒れるではないか。うむ、かわいい。
そうして我が家は猫二人、妻一人の四人家族になったわけです。
先住猫のハクとも慣れ、部屋をお散歩する毎日。それだけでも楽しい時間なのに、或日事件が起きたのです。
買い物から帰るとまず猫の居場所を確認することからはじまります。しかし今日はいない。どこにも。
沈黙の末、カーテンが揺れてるのを見つけ、おそるおそる覗いてみると、窓が空いている。まさかと思いベランダに出てみると、もんたを引き連れたハクが悠々と歩いているのです。そしてこちらを見て、先輩風を吹かせてるではないか。しかも立派にしっぽを立てて。「ずいぶん樂しそうだなぁ」
「いやいや、そんなことを言ってる場合じゃなく、早く家に」
普段は捕まえようとすると逃げ出すのだか、この日は二人とも、いとも簡単に担がれて難を逃れました。緊張もあったんでしょう。
そんな1日を思い出します
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