第50話 アウトサイダーアート ややこしいの4

 わたしの年代だと、どうしても作家の澁澤龍彥の紹介で知ったというのもあって、どうも澁澤龍彥補正、澁澤龍彥フィルターがかかってしまうところがあります。


 これまたアウトサイダーアートの代表的な画家ですが、フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターンなんか特にそうです。


 アウトサイダーアートの代表なのにそう見え難く、別の魅力も感じます。

 わたしはてっきりシュルレアリストかと思い込んでたじゃないか! 澁澤龍彥よ!


 シュルレアリスムの創設者のアンドレ・ブルトンに声をかけられてます。

 まぁ、でも半分シュルレアリスムみたいな画風ですけどね。


 じゃあ、同じくブルトンに才能を評価されたピエール・モリニエは? って思ったりもするわけです。モリニエは美術教育は受けてますが。

 端的に言ってモリニエは変態マンですが(愛深きゆえに歪んだ悲しみの変態マン。詩的・哲学的な意味合いもあると思うのですが)、そんな作品もあまり表舞台に出せないような18歳未満はググるな的傾向にあります。

 ですがとてもエレガントで大好きです。……色々特殊なものを感じますが、既成のアートでしょう。

 

 澁澤龍彥の罪。というか澁澤龍彥の呪い?

 澁澤龍彥は自らの世界に引き込むことにより、読み手を厨二にさせます。わたしの厨二感が抜けないのは半分くらいは澁澤龍彥のせいということにしておきます。


 シュルレアリスムのマックス・エルンストは美術の教科書に載ってましたが、ハンス・ベルメールやポール・デルヴォーなんかも澁澤龍彥の本で知ってからその辺も大好きになりました。

 中学2年の時でしたのでまさしく厨二です。



 あともうひとりアウトサイダーアートの巨匠に触れて終わりにしたいと思います。

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