第40話 発達障害のびっくり突出癖 前回の学生寮時代の補足です

 前回、学生寮時代の社交不安症っぽい同級生のことを書きましたが、社交不安症というのは割りと共感できるところがあるんじゃないかとも思います。


 小さなものでは割りと誰にでもありそうなものに強迫性障害というものがあります。

 例えば、外出後――あれ? 自宅の鍵閉めたっけな? とか、エアコン入れっぱになってたかも? と戻って確認したなんてことは誰にでもありそうです。


 強迫性障害はそんな確認癖の度合いによって、生活に支障をきたすほどになってしまうというものです。


 社交不安症もそのように共感できる部分もあり、誰しも面接で緊張したとか、思わぬ憧れの人とお話しする機会があって緊張したなんてこともあるんじゃないかと思います。

 わたしの場合でしたら、30になるまでカラオケやクラブで踊ったり、コスプレしてポーズをとるのが苦手でした。人の目が怖かったんですね。

 それもまた度合いの問題で、人様の目に触れるということに敏感になり過ぎてるのかなとも思います。

 割りとオンラインゲーム内にも、そういう人がちょいちょいいます。


 わたしなんかもネットチキンの部類ですし、こうしてエッセイなんかもびびりながら書いてるようなところもありますし、Twitterなんかもこわくて余程仲の良い人でないとそうそうリプなんかできないです。


 前回の学生寮時代の体験の補足になりますが、改めて思い返してみると色々と再発見がありました。


 昭和も終わろうとする頃です。まだまだ発達障害と言う概念が出てくるのは先のことで、自閉症の同級生や社交不安症っぽい同級生にしても、ちょっと変わり者くらいなもので、ふつうの範疇に溶け込んでたような印象もありました。

 でも実は、寮長は割りとその2人のことをフォローしてたんだなと、思い出したりと感慨深いものがありました。


 良い寮長だったなと思います。

 確か、元・中学の教員だったと思います。もう当時50手前くらいのおじさんでした。

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