第26話 WAIS-IIIとWAIS-Ⅳでは大きな違いが 発達障害の検査

 発達障害の検査の中に、WAIS 3(成人用のウェクスラー知能検査の改訂第3版)というものがあって、わたしがそれを受けてみた結果(2020年)をざくっと書きましたが、やっぱり現在はWAIS 4になってるようですので、その点いまいち参考にならないかと思いますので、ご了承ください。


 そこで、訂正というか、3から4になった変更点を簡単ですがまとめてみます。




◇ウェイス3は全検査IQを、言語性IQと動作性IQから算出してましたが、それが廃止になったこと。


 ですので、発達障害の検査がウェイス4だったりした方々にしてみれば、なんじゃそら? ということになりますよね……。



◇また、言語性IQは群指数の〈言語理解〉〈作動記憶(注意記憶とも言う場合もあり)〉からなり、動作性IQは〈知覚統合〉〈処理速度〉から算出されるとも書きましたが、そういうのもなくなってます。


◇群指数、あるいは群指標という用語も、指標得点に変わってます。


 指標得点そのものは大きな変化はないようです。たぶん、ネットで調べてみたところですが。


⚫️ウェイス3の群指数(指標得点)

〈言語理解〉〈作動記憶〉〈知覚統合〉〈処理速度〉


 ↓ ↓


⚫️ウェイス4の指標得点

〈言語理解指標〉〈知覚推理指標〉〈ワーキングメモリー指標〉〈処理速度指標〉




 作動記憶のことをワーキングメモリーと言ってましたので、そこまで違和感もないです。



 改めてまた、わたしが2020年に受けたときの検査結果を見直してみたんですけど、〈ワーキングメモリー〉と〈処理速度〉が我ながらヤバい……。


 ワーキングメモリーのIQが86……。

 アンディ・ウォーホルか! ウォーホルのIQって86ってネットには出てるんですけど、それそもそもほんとなんですかね?

 境界知能すれすれ。


 処理速度がですね、83……。

 85以下70までは境界知能です(検査では、もちろん誤差も考慮されます)

 その下が知的障害とされてます。


 もしわたしが小学生の頃、そろばん塾に通ってなかったら確実にワーキングメモリー、境界知能か知的障害になってたかと思われます。


 わたしの場合ですと、知覚統合が122でしたし、言語理解も平均の上といった感じでしたので、全検査IQは特に問題のない平均値になるようです。

 いわゆるIQと呼ばれてる全検査IQの平均値のラインは90〜109です。


 ただ、処理速度83と知覚統合の122の差が39もあるというのはかなり生きづらいことになるようです……。

 それで、わたしは本当にグレーゾーンなのか疑問になってきました。


(ウェイス3の場合は、言語性IQと動作性IQの差も考慮されてまして、わたしの場合、そこに差があまりなかったんです。「有意差なし」と書かれてあります)


 差が15以上あった場合、発達障害の疑いありとなるらしいとは確かによく聞くんですけど、ふつうの人でもそれくらいはあるんじゃないでしょうか?

 39は極端か、もっと差がある人もいるでしょう。


 差が殆どない発達障害というケースもありますし、そういった知能検査じたい、もひとつ不確かなものかと思います。

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