第20話 ACナスビ その4 ロウソク事変
わたしは高校1年になると、SMプレイでロウソクポタポタ的なことをするというの知って、酷いわたしは、それを富士子にしてたことがあったことを正直に告解します。
また、富士子が寝てる時に、こそっとパンツの中にテニスボールを入れておくという理解に苦しむいたずらをしたのもわたしです。
つくづくアホでした。ごめんなさい。
富士子は小学生の頃の延長のようなノリで、背後から抱きついてきたりなどたまにベタベタしてくることがありました。
わたしとしては、照れくさいのでその都度、胸や尻をモミモミするなどのセクハラで追っ払ってたんですね。
それで、たまにふざけてセクハラするようになったりしました。
わたしも嫌われない程度には抑えてました。いかにも昭和という感じでしょうか。
わたし高校1年、富士子中学2年の頃が一番ピークだったと思います。
富士子には確かにそんなセクハラを働きましたが、さすがにナスビには一切してません。とてもする気になれません……。
ロウソクポタポタもそんなセクハラの延長でした。
もちろん、裸とかにはしてないです。
夏場ですし、素足などに垂らしてみただけです。
丁度、ロウソクがあったんですね。バチ当たりもいいことに仏壇のロウソクを使って……。
そんなことを、たまにふざけて富士子にしてました。
ところが。
そこにナスビが……入って来ようとするんです。
「あたしにも垂らして♡」と言わんばかりに……。
ゼッタイ、ナスビなんかにはそんなことしたくありません!
でも、わたしが富士子にしてると、ナスビも入ってこようとして如何ともし難い……。
ナスビが入って来た時点で、もうやめるしかありません。
大人になってから親族同士集まって呑んでたりすると、「昔、仏壇のロウソク垂らしてきたよね、あれすごく熱かったんだからね!」
と、何かとナスビは言いました。
いや違うううッ! おまえなんかにそんなことしたくないわ! 勘違いするのもほどほどにしろ! たわけッ! と言いたかった。
そんな感じで、ナスビは何かと被害者面をします。
わたしは高校になると、だいぶ第二次性徴の戸惑いにも慣れてきました(めちゃくちゃ悩んでました)
そんな余裕も出てきて、ふと気がついたのですが、ナスビって顔の造形的には別にブスじゃなかった。
実家から日帰りで東京に遊びに行き、一緒に歩いても恥ずかしくない感じでした。
あまりに性格や行動がキモいせいか、わたしの認知が歪んでそう見えてただけだったと。
思春期というのは、わたしのほうにも余裕がなかったんですね。
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