第19話 ACナスビ その3 思春期にはキツいものがあった
ナスビと暮らしていた時期ののち、わたしたち家族は大阪に移るのですが、毎年夏休みになると実家に帰省してました。
ひと月近くは滞在するのが恒例になってました。
するとナスビも帰省しており、始終顔を付き合わせることとなるわけです。
(母親の実家も同じ伊豆ですので、そっちのほうに避難してる場合もあります)
ナスビはブスだけなら、まだ良いのですがキモかったんです。わたしもわたしで酷かったな、とは思います……。
でも、思春期というのはかなりデリケートでして、そんな時期に入るとナスビの存在がキツいんです。
(それまではナスビを可愛がってましたが)
そも、わたしの父親は長男でしたが家業を継がず大阪に移ったわけですが(理由は父親が墓まで持って行ってしまったので謎)、実家の家業は父親の弟が継ぐこととなり、わたしたちが大阪に移るのと入れ替わるよう、父親の弟の家族が入ってきました。
その叔父には3人子どもが居まして、一番上が2つ下の従妹でした。
そっちはナスビに比べ、全くふつうで特に何の問題もありません。
ナスビに対し、富士子としておきます。
富士子からもよくナスビのヤバさを聞かされ、その度背筋が凍ったものです。
ナスビは小学校に上がっても夜尿症で、そのまま着替えもせず過ごしてるということが多かった。
富士子の話では、それにより局部にブツブツが出来てたという……。
あ、お食事中のかたは読まないでください!(遅いぞ、わたし)
ナスビがもう早くから、ひとりで慰めてるのも知ってました。
わたし的にはまだそういう性の知識もなかったので、変なキモい癖があるなくらいにしか思ってませんでした。
(こっそりやれよ!)
ナスビはその都度、片側の乳首だけしかいじらないみたいで、そっちの乳首だけ大きくなってしまってまして、出来れば見たくなかったです……。当時のわたしにとってはホラーでした。
富士子はわたしにナスビのことを時折り報告してました。愚痴だったのかな?
「わたしにレズしようって言ってくるう」
「レズってなに?」
わたしはまだ何だか知りませんでした。
富士子に教えてもらいました。
要はナスビの場合は、女同士でピンク映画みたいなことを求めてくるということで、お互い裸で抱き合って……(自主規制)背筋が凍りました……。
「もう、ナスビはわたしから3メートル以上離れてろ! ゼッタイそれ以上近付くな!」
と、わたしも頻繁にキレてました。
とにかく、ナスビとは接触しないよう避けてました。
※この回のため、念のために『性病者あり』のレーティングを設けたわけです……。
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